整腸作用が高いことで知られるヨーグルト。しかし近年の研究により、ヨーグルトは整腸作用以外にも、乳がんや大腸がんの予防作用が期待できる食材としても注目を集めています。ここでは、ヨーグルトに期待されるがん予防効果について、学会や研究者の報告をもとに詳しく解説します。
ヨーグルトとは、牛やヤギなどの乳に乳酸菌や酵母を混ぜて作る発酵食品のこと。その起源は今から7000年ほど前とされ、乳に偶然入り込んだ天然の乳酸菌により、最初のヨーグルトが生まれたと言われています。
一般にヨーグルトは、乳酸菌やビフィズス菌による整腸作用があることで知られていますが、もともと原料が乳であることから、豊富なビタミンやミネラルによる健康効果も期待できます。特にカルシウムの含有量が非常に豊富で、ヨーグルト100gあたりに120mgも含まれています。カルシウムには、骨を丈夫にしたり大腸がんを予防したりする効果があると言われているため、健康のためには、日ごろから積極的にヨーグルトを摂取したいものです。
なお市販のヨーグルトを牛乳に混ぜ、自家製ヨーグルトを作っている方も多いようですが、自家製ヨーグルトには大腸菌の混入リスクがあるので注意してください。自宅でヨーグルト作りに挑戦する場合は、食器や手をよく洗い、清潔な環境を整えるようにしましょう。
ヨーグルトを含めた乳製品全般とがんとの関係について、国内外では多くの研究が行われています。しかし、結論から言うと、これら研究はまだ途上の段階と言わざるを得ません。研究者や研究機関の違いにより、見解が異なっているのが実情です。
今後の研究の進展に期待しつつ、現段階で、乳製品とがん予防との関連に触れているコメントをご紹介します。
乳製品に豊富に含まれているカルシウムに大腸がんを予防する働きがあることは、日本ではほとんど知られていません。しかし、世界の疫学研究を集約したがん予防に関する報告書によると、カルシウムによるがん予防との関連は「ほぼ確実」との評価です。
以下、カルシウムと大腸がん予防との関連を専門に研究を続けている、国立国際医療センターの溝上哲也氏によると、カルシウム摂取量ごとに分けたグループで調査した結果、もっとも摂取量の多いグループは、少ないグループに比べて36%も大腸がんリスクが低下していたそうです。
カルシウムの摂取量については、最も少ないグループ(男性:464mg/日未満、女性:535mg/日未満)から最も多いグループ(男性:795mg/日以上、女性:842mg/日以上)まで5つに分けて調べたところ、最も多いグループは最も少ないグループに比べて大腸がんのリスクは0.64倍、つまり36%もリスクを低下させるという結果になりました。(中略)
ヨーグルトは腸の健康に良い影響を与えることが報告されていますから、単独で調べてみる必要がありますね。また今回の調査の対象者のうち、がんの人は腸の調子が悪いと自覚してヨーグルトを積極的に摂取していた可能性もありますから、その行動が結果に反映されているのかもしれません。
なお溝上氏は、カルシウムだけではなくビタミンDも大腸がんの予防に良いと説明しています。
ビタミンDは食事から摂取する方法のほかにも、日光を浴びることにより、体内で生成させることのできる成分。外出する機会が多い人は日光でビタミンDを作り、外出する機会が少ない人は食事からビタミンDを摂るよう推奨しています。
日本乳癌学会は、日頃から乳製品全般を多く摂取している人において、乳がんの発症リスクが低下するとの見解を示しています。以下、同学会の公式HPからコメントを引用します。
過去には乳製品は乳がんの発症リスクを高めるという報告や低くするという報告などさまざまあり,この関連性を見出すことは困難でした。しかし,最近の研究報告で,乳製品全般を多く摂取している人は摂取の少ない人に比較して乳がん発症リスクが少し低くなることが示されました。牛乳に限っては明らかな傾向は認められませんでした。
なお同学会では、①低脂肪乳を摂取している人に乳がんの発症リスクが低いこと、②閉経前における乳がんの発症リスクが低いこと、③脂肪を多く含む乳製品の摂取は乳がんの発症リスクを高めること、を併せてコメントしています。
ヨーグルトには様々な味が用意されているため、一般的には、ヨーグルトを購入した状態のまま食べる人が多いことでしょう。
一方で、プレーンヨーグルトを購入して、さまざまなレシピにチャレンジしている人もいます。たとえば、ケーキの生地に和えたり、スムージーを作ったり、カレーに混ぜたり、などです。味の付いたヨーグルトを凍らせて、シャーベットのように楽しんでいる人もいるようです。
ヨーグルトは汎用性の高い食材なので、各ご家庭で、さまざまなレシピを楽しんでみてください。
一方で、「美味しいから」「体に良さそうだから」などという理由で、ヨーグルトに偏り過ぎた食生活を送ることのないようにしましょう。大阪がん循環器病予防センターでは、1日の理想的な食事のバランスとして次の5つを挙げています。
がん予防を始め、健康な体を維持するためには、バランスの取れた食事が大切です。
がんに対して効果的とするデータが報告されている一方で、乳製品を摂取しすぎることが、前立腺がんのリスクを高めてしまうという指摘もあります。
牛乳やヨーグルト、チーズといった乳製品の摂取量と前立腺がんの関連性を調査した研究では、もっとも摂取量の多いの多いグループが、少ないグループの1.5倍から1.6倍ほどリスクが高くなったという結果が報告されています。
乳製品、牛乳、チーズ、ヨーグルトの摂取量によって4つのグループに分けて、最も少ないグループに比べその他のグループで前立腺がんのリスクが何倍になるかを調べました。その結果、乳製品、牛乳、ヨーグルトの摂取量が最も多いグループの前立腺がんリスクは、最も少ないグループのそれぞれ約1.6倍、1.5倍、1.5倍で、摂取量が増えるほど前立腺がんのリスクが高くなるという結果でした。
乳製品の摂取と前立腺がんのリスクとの関係については、海外でも多くの研究機関が指摘しています。
乳製品が前立腺がんのリスクを高める理由としては、①カルシウムと前立腺との関連、②血中ビタミンDの濃度低下、③男性ホルモン・テストステロンの濃度上昇、などが挙げられています。国立がん研究センターでは、これら3つの理由のうち、日本人の場合は③の影響を強く受けている傾向がある、との見解です。
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RBS米ぬか多糖体は、さまざまな免疫細胞に対し働きかけます。例えば、体内に侵入してきたがん細胞やウイルス感染細胞などをいち早く感知し、攻撃する役割を担うNK細胞。RBS米ぬか多糖体は、免疫細胞の中でも優秀な攻撃役であるNK細胞を活性化させる働きをすることが臨床結果によりわかっています。
引用:Ghoneum M and G. Namatalla,87th Annual Meeting of the American Association for Cancer Research,1996
こちらは、ホルモン治療や化学療法などを受けたがん進行患者25名に行った実験の臨床結果です。RBS米ぬか多糖体を6か月間摂取してもらったところ、RBS米ぬか多糖体摂取後に25名全員にNK細胞の活性が見られたというデータが得られています。
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