にんにくは、和食はもとより、中華料理、イタリア料理、フランス料理など、世界中で広く食べられている食材。独特の風味を持ち、数多くの人々に愛されている定番の野菜です。
ここでは、にんにくが持つとされている様々な作用・効能の中から、がんの予防・改善に焦点をあてて詳しく解説。摂取方法や摂取するときの注意点などについてもまとめました。
にんにくとは、学術的にはヒガンバナ科ネギ属の多年草です。古くから食材や漢方生薬として用いられてきた植物で、精力増強効果がある食べ物と言われることもあります。
にんにくに関する学術的研究は、世界各国で盛んに行われています。その中には、科学的・医学的に効果が認められているものも存在し、がんに関して言えば、結腸がんや直腸がんに対する予防効果を「ほぼ確実」とする見解も見られます。
ここでは、免疫活性化の視点から、にんにくの摂取によるがん予防・改善効果の可能性について解説します。
にんにく特有のにおいの元として知られるアリシン。アリシンには様々な働きがあることが確認されていますが、それらの中の一つに、免疫活性作用があると考えられています。
以下、古原聡美栄養士(昭和大学烏山病院栄養科)の見解をご紹介します。
ニンニク、タマネギ、長ネギに多く含まれる硫化アリルは、一部が体内でアリシンという成分に変化し、免疫力を高める効果があります。アリシンは、ビタミンB1、B2の吸収力をアップさせる効果もあり、B1は体内の糖質の分解を促進させ、B2は代謝を促進し、細胞の活性化を促してくれます。疲労がたまると、免疫力と抵抗力の低下にもつながります。
硫化アリルが変化して生まれるアリシンは、成分そのものに免疫活性作用があるという点がポイントです。また、アリシンによる疲労回復サポート効果が、免疫力の低下を防ぐという点を、古原氏は指摘しています。
2006年3月、弘前大学医学部の佐々木甚一教授(当時)は、地元青森で生産されている黒にんにく(※)に、高い免疫活性作用があると発表。この研究成果は、国内はもとより海外でも広く話題となり、一時、黒にんにくは世界的なブームとなりました。
※黒にんにく…にんにくを、高温・高湿の環境下で3~4週間ほど眠らせたもの。にんにくの身が熟成して黒く変色することから、黒にんにくと呼ばれています。
引用元:株式会社岡崎屋「黒にんにくとは」
黒にんにくが持つ免疫活性作用が、がんの予防・改善につながるかどうかについては、まだ十分な研究が行われていません。更なる研究報告が待たれます。
総合南東北病院(本院・福島県郡山市)の公式HPでは、アリシンが変化した後のアリチアミンという成分にがん予防作用があると説明しています。
にんにくは、アメリカ国立がん研究所作成の「デザイナーフーズ・ ピラミッド」で最上位に位置づけられているほど優秀な野菜です。にんにくの独特のにおいのもとは硫化アリルで、病気や老化を招く活性酸素の害を抑制する強力な抗酸化作用があります。にんにくを切ったりすりおろすとアリシンがビタミンB1と結合してアリチアミンに変化し、クエン酸回路に働きかけてがんを予防します。
同病院では、アリチアミンのほかにも、硫化アリルによる高い抗酸化作用にも注目しているようです。
にんにくの免疫活性作用の鍵を握るアリシンですが、アリシンの生成過程で必要とされるアリナーゼと呼ばれる成分は、熱に弱いことが指摘されています。
そのため、アリシンの免疫活性作用を効率的に享受するためには、本来であれば、にんにくを加熱せず生のまま食べることが良いはずです。
しかし、一般的に、にんにくを生で食べる機会はあまり多くはありません。生で食べた後は強いにおいが長時間にわたって口の中に残るため、躊躇する方も多いことでしょう。
にんにくを酢漬けにしたりアルコール漬けにしたりするなど、生でにんにくを食べる際には、熱以外の加工方法を工夫してみましょう。なお、ほぼ無臭の黒にんにくを摂るのもおすすめです。
一部の医療機関では、にんにくの成分を血管に注入する「にんにく注射」を行っています。血液を通してにんにく成分が全身に働きかけるため、注射を受けた後、著しく体調が改善する方も多いようです。
医療機関で行っている「にんにく注射」の主な目的は疲労回復であり、免疫力活性化を目的としたものではありません。
ただし、疲労は免疫力の低下を招く主要な要因の一つ。「にんにく注射」による疲労回復効果が、がんの予防・改善に間接的に働く可能性があるかも知れません。
言うまでもないことかも知れませんが、にんにくの免疫力促進作用を過信し、にんにくだけを大量に食べ続けても、がんを確実に予防・改善できるわけではありません。
がんの予防には、バランスの取れた栄養摂取が前提となります。その上で補助的に効果を期待する、という気持ちで取り入れるのがおすすめです。
すでにがんと診断された方においては、標準治療をベースにしつつ、主治医に相談しながらにんにくを摂取する姿勢で臨みましょう。
2018年4月、ある週刊誌に「男性がにんにくを摂りすぎると、肺がんのリスクが上がる?」とする趣旨の記事が掲載され、一部の肺がん患者の間では話題になったようです。 その内容とは、オハイオ州立大学がんセンター免疫研究チーム(台湾大学との共同)が、大量のビタミンB6・B12サプリメントを長年にわたり摂り続けた場合、肺がんの発症リスクが2倍に高まるというもの。77,000人の被験者を対象に行われた大規模な疫学的研究で、肺がんの発症リスクが上昇したのは男性のみ。女性には変化が見られていません。
ビタミンB6・B12は、にんにくに含まれる代表的な成分。そのため同記事の記者は、にんにくを食べ過ぎると肺がんリスクが高まる、とのキャッチで注目を集めようとしたようです。
上記の研究は、あくまでも「大量のビタミンB6・B12」を「長年摂り続けた」ことを前提にしたもの。特定のサプリメントの摂りすぎに注意せよ、という警鐘と捉えるべきでしょう。にんにくの摂取が肺がんリスクを高める、という定説は存在しません。
免疫細胞を活性化させることのできる、臨床データのある成分もおすすめです。臨床結果の実績が認められている成分をデータとともにご紹介します。
RBS米ぬか多糖体は、米ぬかに約5%含まれる水溶性食物繊維(ヘミセルロースB)を原料とする成分。国内外28箇所以上の大学・病院の共同研究によって生まれ、がん細胞に作用する免疫細胞を活性化させるとして、70報もの学術論文や、140回以上の学会発表がなされました。研究は今なお世界中で行われており、免疫力の向上、抗がん作用、抗がん剤による副作用の軽減作用などが報告されています。
RBS米ぬか多糖体は、私たちが普段食べたり、化粧品として活用したりしている米ぬかとは別物。米ぬかに含まれる有用成分を体内で吸収できるように、独自製法で抽出したのが「RBS米ぬか多糖体」です。自宅で取り入れる際には、サプリメントなどの健康食品で成分を摂取する必要があります。
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米ぬか多糖体免疫研究会
RBS米ぬか多糖体は、さまざまな免疫細胞に対し働きかけます。例えば、体内に侵入してきたがん細胞やウイルス感染細胞などをいち早く感知し、攻撃する役割を担うNK細胞。RBS米ぬか多糖体は、免疫細胞の中でも優秀な攻撃役であるNK細胞を活性化させる働きをすることが臨床結果によりわかっています。
引用:Ghoneum M and G. Namatalla,87th Annual Meeting of the American Association for Cancer Research,1996
こちらは、ホルモン治療や化学療法などを受けたがん進行患者25名に行った実験の臨床結果です。RBS米ぬか多糖体を6か月間摂取してもらったところ、RBS米ぬか多糖体摂取後に25名全員にNK細胞の活性が見られたというデータが得られています。
このほかにも、さまざまな免疫細胞へのはたらきが報告されています。興味のある方は、臨床データをチェックしたり、米ぬか多糖体免疫研究会から詳しい資料を取り寄せたりしてみましょう。
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