豊富な栄養素を含む食材として注目されているユーグレナ。近年、ユーグレナに含まれる特有の成分・パラミロン(βグルカンの一種)に、がんを予防する作用があるとの報告がありました。ここでは、ユーグレナとがんの予防・改善の関係について、学術論文の引用を交えながら詳しくご紹介します。
ユーグレナとは、植物と動物の両方の性質を持った藻類。和名では「ミドリムシ」と言います。「ムシ」との名称が付されているものの、分類上、昆虫とはまったく異なり、むしろワカメやコンブに近い生き物とされています。
ユーグレナの最大の特徴は、その豊富な栄養素。ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など、実に59種類もの栄養成分が含まれており、人間が必要とする栄養素の大半を備えていると言われています。
サプリメントを始めとして、ユーグレナの用途は多彩。近年では、化粧品や飼料、バイオ燃料の原料にもユーグレナが利用されています。
栄養価の高さを最大の特徴とするユーグレナですが、その一方で、ユーグレナ特有の成分であるパラミロン(βグルカンの一種)には、がんの予防効果があるとして期待されています。
以下、ユーグレナが持つがん予防作用に関する研究報告をご紹介します。
ユーグレナに特有の成分であるパラミロン(βグルカンの一種)が、動物の体内において免疫賦活作用や抗腫瘍作用を発揮することが知られています。
なお、パラミロンはユーグレナのみに含まれている成分ですが、βグルカンと総称される成分は、ユーグレナ以外(キノコなど)にも含まれています。
β-グルカンは、穀物やキノコ、海藻などに含まれるD-グルコース(ブドウ糖)がβ-1,3結合を中心に連なった多糖です。その構造の種類に応じて、抗酸化の活性やコレステロール吸収の抑制、排泄の促進、腸内での短鎖脂肪酸の生成促進につながることが知られています。さらに、β-グルカンはヒトや動物が摂取すると、粘膜免疫系の免疫細胞に作用し、免疫賦活作用および抗腫瘍作用を発揮すると考えられています。
ここに記載されている「免疫賦活作用」とは、簡単に言えば、免疫力を活発にさせる働きのこと。がん細胞は免疫力によって排除されることがあるため、がんの予防・改善を目指すうえで、免疫賦活作用は非常に重要な働きと言うことができます。
株式会社ユーグレナでは、これまでユーグレナに関する数々の研究を行っています。これら研究成果の一つとして、同社はユーグレナに含まれるパラミロンが大腸がんの予防作用を持つことを突き止めています。
パラミロンはユーグレナ特有の機能性成分であり、グルコースがβ-1,3結合によって直鎖状に重合した結晶構造が特徴の不溶性のβ-グルカンの一種です。これまでに当社は、血中中性脂質値の低減、アトピー性皮膚炎の症状緩和、免疫バランスの調整、肝機能の保護作用、および大腸がんの前がん病変発生抑制などの機能を示唆する研究結果を発表しており、現在もさまざまな研究を推進中です。
パラミロンに限らず、βグルカンと総称される一連の成分は、これまでの様々な研究機関の試験結果から、がんを予防・改善させる働きがあると考えられています。
βグルカンの先進的な研究を行っているユニチカ株式会社中央研究所は、βグルカンに血管新生を阻害する作用があることを発表しています。
がん細胞には、自らが増殖するために、自らの周りに新たな血管を作る性質があります(血管新生作用)。βグルカンには、この血管新生を阻害してがん細胞の増殖を防ぐ働きがある、との同社の見解です。
がんの予防・改善効果も期待されるユーグレナですが、その一方で、抗がん剤等に代わる「がんの薬」ではない点にも注意してください。ユーグレナを飲み続けることでがん細胞がすべて消滅するということは、現状、考えにくいでしょう。
以下、ユーグレナ商品の開発・販売を行っている「株式会社ユーグレナ・アート」の公式HPから、ユーグレナの効果に関する見解を引用します。
ミドリムシあるいはミドリムシを使った商品は「栄養豊富」ではありますが、なにか特定の病気を治す薬ではございません。
体内の栄養バランスが整うことにより怪我などが自然と治りやすくなるといったお声もございますが、体調が優れない場合には専門のお医者様にご相談くださいませ。
同病院では、アリチアミンのほかにも、硫化アリルによる高い抗酸化作用にも注目しているようです。
ユーグレナは、固形や粉末状のサプリメントとして、多くのメーカーから販売されています。それぞれの商品の説明にしたがい、適切に摂取するようにしましょう。
以下、ユーグレナサプリメントの一般的な摂取方法をご紹介します。
ユーグレナサプリメントは、薬ではなく食品なので、何時に飲んでも構いません。また摂取目安量の範囲内であれば、1日で小分けして飲んでも、1度にまとめて飲んでも、どちらでも構いません。
なるべく光があたる場所を避け、常温で保存します。商品の開封後は、賞味期限に関わらず早めに摂取するようにしましょう。
メーカーの説明にしたがって摂取する限り、ユーグレナには特別に注意すべき点はありません。
ユーグレナは、ワカメやコンブに近い食品です。一度に大量に摂取した場合には、何らかの副作用が生じる可能性もありますが、メーカーが説明する摂取目安量を守る限り、基本的に副作用はない食品とされています。
ユーグレナには微量のビタミンKが含まれています。よって理論的には、血栓予防薬であるワーファリンとの飲み合わせにより、薬の効果が減弱する可能性があります。
ワーファリンを服用中の方がユーグレナを摂取する場合には、念のため、主治医に相談するようにしましょう。
ユーグレナサプリメントは食品なので、子供・妊婦・授乳婦が摂取しても、特に健康被害のリスクはないと考えられています。
ただし、中には異なる見解のメーカーもあるため(小林製薬など)、摂取に不安のある方はメーカーまたは医師・薬剤師等に直接確認しましょう。
免疫細胞を活性化させることのできる、臨床データのある成分もおすすめです。臨床結果の実績が認められている成分をデータとともにご紹介します。
RBS米ぬか多糖体は、米ぬかに約5%含まれる水溶性食物繊維(ヘミセルロースB)を原料とする成分。国内外28箇所以上の大学・病院の共同研究によって生まれ、がん細胞に作用する免疫細胞を活性化させるとして、70報もの学術論文や、140回以上の学会発表がなされました。研究は今なお世界中で行われており、免疫力の向上、抗がん作用、抗がん剤による副作用の軽減作用などが報告されています。
RBS米ぬか多糖体は、私たちが普段食べたり、化粧品として活用したりしている米ぬかとは別物。米ぬかに含まれる有用成分を体内で吸収できるように、独自製法で抽出したのが「RBS米ぬか多糖体」です。自宅で取り入れる際には、サプリメントなどの健康食品で成分を摂取する必要があります。
お求めの際は、米ぬか多糖体免疫研究会に資料請求もしくはお問合せください。
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RBS米ぬか多糖体は、さまざまな免疫細胞に対し働きかけます。例えば、体内に侵入してきたがん細胞やウイルス感染細胞などをいち早く感知し、攻撃する役割を担うNK細胞。RBS米ぬか多糖体は、免疫細胞の中でも優秀な攻撃役であるNK細胞を活性化させる働きをすることが臨床結果によりわかっています。
引用:Ghoneum M and G. Namatalla,87th Annual Meeting of the American Association for Cancer Research,1996
こちらは、ホルモン治療や化学療法などを受けたがん進行患者25名に行った実験の臨床結果です。RBS米ぬか多糖体を6か月間摂取してもらったところ、RBS米ぬか多糖体摂取後に25名全員にNK細胞の活性が見られたというデータが得られています。
このほかにも、さまざまな免疫細胞へのはたらきが報告されています。興味のある方は、臨床データをチェックしたり、米ぬか多糖体免疫研究会から詳しい資料を取り寄せたりしてみましょう。
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