揚げ物に絞ったり、果汁を飲み物に入れたりと、果汁を絞って使われることが多いレモン。レモンというとビタミンCというイメージが強いと思いますが、ほかにも様々な栄養素が豊富が含まれています。この記事では、レモンに含まれる成分と、その成分がどのような働きを持っているかをご紹介します。中にはがんに働きかける成分もあるので、ぜひチェックしてみてください。
レモンとは、インドが原産と言われているフルーツです。別名「クエン」とも呼ばれており、酸味がある「クエン酸」はこの名前から付けられています。現在、国内で流通しているレモンはほとんどが輸入物ですが、国産が全くないわけではなく、瀬戸内地方や和歌山県などでは生産されています。特に、広島県は国内の生産料の5割を占めており、高品質なレモン産地として人気です。
国内で生産されているレモンは10月あたりから収穫が始まりますが、この時期のレモンはまだ緑色をしています。黄色いレモンの旬は12月下旬から3月頃となります。
レモンを食べる際には、その果汁を絞って使用することが多いものですが、レモンの皮にも多くの成分が含まれています。ただ、レモンを利用する際には果汁だけ絞って皮は捨ててしまいがち。そこで、レモンの皮に含まれている成分も上手に摂取する方法を覚えておくと良いでしょう。
レモンの皮には多くの栄養素が含まれており、ビタミンCやβカロテン、ギ酸、ペクチンなどが挙げられます。これらの成分には、免疫力を高めて健康を維持する効果が期待されています。
レモンの皮には、サルベストロールQ40とリモネンと呼ばれる成分も多く含まれていますが、これらはがんを予防する作用が期待されています。特にサルベストロールは多方面から注目されている成分で、サプリメントなどにも用いられています。
対象とするがんの種類もさまざまで、乳がんや大腸がん、皮膚がんに作用すると言われています。
また、レモンの皮にはカルシウムやミネラルが豊富に含まれていることも特徴です。そのため、年齢を経るごとにリスクが上がっていく骨粗しょう症の予防につながると期待されています。
上記の通り、レモンには豊富な栄養素が含まれ、さまざまな形でがんに働きかけるとして、多くの研究が行われています。
柑橘類の皮に多く含まれるクマリン類も、がんに働きかける作用が期待されているもの。クマリンとは、抗酸化物質のポリフェノール/フェノール酸系に分類されている香り成分で、セリ科やマメ科、またミカン科の植物に多く含まれています。このクマリンも発がん予防の作用を持つとする報告があります。
レモンは8-Geranyloxypsolaren (3.35 mg/100g果皮)、5-Geranyloxypsolaren (3.47 mg/100g果皮)、5-Geranyloxy-7-methoxycoumarin (2.15 mg/100g果皮)が含まれており(図1)、他のカンキツと比べて特徴的に多い8)。市販のレモン精油やレモン精油を原料として調製されるコールドプレス・レモンオイル中には約100 ppmのこれらクマリン類が検出されている。また、Epstein-Barrウイルス(EBV)活性化抑制実験からこれらクマリン類に発がん予防に関わる発ガンプロモーションの抑制作用が認められている。
「発ガンプロモーション」とは、他の発がん物質による発がん作用を促進する作用のことを指します。クマリン類はこの発ガンプロモーションを抑制するものとして作用が認められています。
また、レモンに含まれるビタミンPの「ナリンジン」が重要な働きをするという報告もあります。ナリンジンは、レモンの皮に多く含まれる成分。体内に入ると加水分解され、「ナリニンゲン(NGEN)」と呼ばれる物質に変換されます。このナリニンゲンが、ヒトがん細胞やがん腫を移植したマウスにおいてどのような効果があるか調べた研究をご紹介します。
NGENは、乳癌(MCF-7、MDA-MB-231)、胃(KATOIII、MKN-7)、肝臓(HepG2、Hep3B、Huh7)、子宮頸部(Hela、Hela-TG)に由来する細胞株において細胞毒性を示した。膵臓(PK-1)および結腸(Caco-2)ならびに白血病(HL-60、NALM-6、Jurkat、U937)NGEN誘導細胞傷害性は、他の細胞系と比較して、Caco-2では低く、白血病細胞では高かった。 NGENは、用量依存的にアポトーシスを誘導し、フローサイトメトリー分析によりCaco-2およびHL-60の両方で検出された低二倍体細胞を用いた。 インビボで、NGENは、肉腫S-180移植マウスにおいて、5日間1日1回、腹腔内または経口注射後に腫瘍増殖を阻害した。 ナリンジン(NG)もまた、経口摂取により腫瘍増殖を阻害したが、腹腔内注射は阻害しなかった。 柑橘類に最も豊富に存在するフラボノイドの1つであるNGENは、腫瘍増殖に対して潜在的に有用な阻害効果を有する可能性がある。
冒頭ではレモンの皮にも多くの栄養素が含まれているとご説明しましたが、どうやって食べれば良いかわからない人も多いことでしょう。
おすすめなのは、皮がついたままのレモンをある程度細かく切り、ミキサーに入れて水や氷、蜂蜜とともに撹拌することでレモネードにする方法。これなら、手軽にレモンを丸ごと摂取することができます。その場合、レモンを切る前にレモンをしっかりと洗うことが大切です。
レモンを摂取する際には、ただ摂取すれば良いというわけではなく、注意が必要な点もあります。どのようなところに注意をするべきなのかご紹介します。
抗がん剤治療を行うと、口や喉の痛みを引き起こしたり、口と喉がカラカラに乾いて出血を起こしたりするケースがあります。そんな時にレモンを摂取すると、酸味が刺激となり、痛みを感じることがあるため避けたほうが良いでしょう。
ビタミンCは過剰に摂取すると体外に排出される、という知識が一般的ですが、一度に大量のビタミンCを摂取してしまうと下痢を起こすことがあります。また、ビタミンCを摂取するといったん肝臓で処理が行われるのですが、摂取量が多すぎると肝臓にも負担をかけてしまうというデメリットがあります。
肝臓に負担がかかると疲れやすくなるため、摂取のしすぎには注意をしてください。
免疫細胞を活性化させることのできる、臨床データのある成分もおすすめです。臨床結果の実績が認められている成分をデータとともにご紹介します。
RBS米ぬか多糖体は、米ぬかに約5%含まれる水溶性食物繊維(ヘミセルロースB)を原料とする成分。国内外28箇所以上の大学・病院の共同研究によって生まれ、がん細胞に作用する免疫細胞を活性化させるとして、70報もの学術論文や、140回以上の学会発表がなされました。研究は今なお世界中で行われており、免疫力の向上、抗がん作用、抗がん剤による副作用の軽減作用などが報告されています。
RBS米ぬか多糖体は、私たちが普段食べたり、化粧品として活用したりしている米ぬかとは別物。米ぬかに含まれる有用成分を体内で吸収できるように、独自製法で抽出したのが「RBS米ぬか多糖体」です。自宅で取り入れる際には、サプリメントなどの健康食品で成分を摂取する必要があります。
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RBS米ぬか多糖体は、さまざまな免疫細胞に対し働きかけます。例えば、体内に侵入してきたがん細胞やウイルス感染細胞などをいち早く感知し、攻撃する役割を担うNK細胞。RBS米ぬか多糖体は、免疫細胞の中でも優秀な攻撃役であるNK細胞を活性化させる働きをすることが臨床結果によりわかっています。
引用:Ghoneum M and G. Namatalla,87th Annual Meeting of the American Association for Cancer Research,1996
こちらは、ホルモン治療や化学療法などを受けたがん進行患者25名に行った実験の臨床結果です。RBS米ぬか多糖体を6か月間摂取してもらったところ、RBS米ぬか多糖体摂取後に25名全員にNK細胞の活性が見られたというデータが得られています。
このほかにも、さまざまな免疫細胞へのはたらきが報告されています。興味のある方は、臨床データをチェックしたり、米ぬか多糖体免疫研究会から詳しい資料を取り寄せたりしてみましょう。
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