癌を克服するために自身・家族ができることとは

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がんの3大治療と免疫療法の関係

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癌と診断されてから

癌と診断されてしまったら。日本人の2人に1人は癌を経験するという現代、いつ誰の身に降りかかってもおかしくないことです。癌を意図的に避けることは無理なのですから、もしも癌と診断されてしまったら、それを受け入れることからはじめなければなりません。

癌をはじめとする大病や障害を受け入れることを「受容」と呼びます。落ち込んだ状態から気分が上向いていく時期を指します。一般的に、これには年の単位で時間が必要だと言われています。ましてや癌の場合、つい今まで健康だと思い込んでいた自分の身体が、癌に侵されていると診断されたのですから、すぐに受け止めることなどできないのは当然です。

主治医からの説明を受け、より第三者的に癌を見つめたいと思ったら「セカンドオピニオン」があります。最近よく耳にする言葉かもしれませんが、担当医以外の意見を聞きたい、治療方針を再確認したいと思うときに活用するのがセカンドオピニオンです。

セカンドオピニオンは主治医を変えたり、転院するということではなく、他の医師に意見を聞くことを指します。今ではセカンドオピニオンも広く認知されていますから、担当医師も反対することはほとんどないでしょう。主治医の治療方針に納得し、癌に対する理解が深まることも多くあるようです。

患者自身が行えることは、病に対する理解を深め、癌の克服に専念する環境を作ることです。

アイコン 癌克服のために家族ができるサポート

家族ができるサポート(イメージ)

癌患者は、ある意味で日常生活から切り離されてしまった人です。患者自身が希望するのは「より早く日常生活に戻りたい」ということ。それと同時に、自分自身が平穏な家族の日常を奪ってしまったのではないかという不安も抱えてしまいます。

このような心理状態によりそうことは、家族にしかできません。しかし、何か特別なことをするべきではなく、極力いつもどおりに接してください。あえて言うなら、いつもより多くの時間を会話に費やすことです。

そのときの注意点として、患者自身がどのような闘病生活を送りたいのか、どう生活したいのかという「価値観」を尊重することがあげられます。「この治療法を取り入れるべきだ」といった考えを押し付けることは禁物です。

家族ができるサポート(イメージ)

癌と戦うのは患者自身です。癌と診断されたら、どのように克服すべきか迷いながらも決定しようとしているでしょう。患者自身の人生のあり方の選択です。迷いにより言動が大きく変化することがあるかもしれませんが、辛抱強く聞き役に徹してください。

そのうえでサポートできることは、患者自身パニック状態で手が回らないかもしれないため、様々な情報収集を行うことです。「こんな本があった」「こんな方法もあるみたい」と集めた情報を提供してください。この時もまた、押し付けることはせず、選択権を患者自身に持たせてください。決して行ってはいけないのが、言葉をさえぎり、否定することです。

免疫細胞療法で癌を克服できる可能性も

癌の3大治療が日進月歩を続けるように、近年注目されている免疫細胞療法も進化し続けています。免疫細胞療法のおかげで、中には劇的な変化を見せ、今では趣味を楽しめるだけの体力を得て日常生活を取り戻した人もいます。

免疫細胞療法といっても様々な方法がありますが、免疫力を高めてがんに対抗する治療法や、免疫細胞の攻撃性を高めて効率よく癌を消滅させる治療法だけでなく、癌によって生活を乱されないようにうまく共存する方法として「免疫チェックポイント阻害剤」を使った治療法が注目されつつあります。

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