風味や食感の良いキノコとして知られるハナビラタケ。豊富なβグルカンを含む食材として知られ、近年では、抗がん作用が確認されたという研究報告も挙がっています。ここでは、ハナビラタケが持つとされるがんへの作用について、科学的エビデンスも踏まえながら詳しく解説しています。
ハナビラタケとは、国内では北関東から北海道の山中に自生しているキノコの一種。「ハナビラ」の名からも推測ができるとおり、まるで花びらが波打っているかのような外観を特徴とするキノコです。
食感がシャキシャキとしていて風味も良いため、キノコ愛好家の中ではとても有名。ただし、椎茸や舞茸とは異なり人工栽培が難しいため、愛好家の間でも「幻のキノコ」の一つとして数えられているようです。
これまでの研究により、ハナビラタケには、がん予防効果、免疫力増強作用、ダイエット効果、美容効果、糖尿病予防効果など、さまざまな作用があることが報告されています。中でもここ20年ほど特に注目されているのが、がんの予防効果です。
まだ研究途上であることは否めませんが、がんの予防・改善を目指す方は、ぜひ今後の研究に注目しておきたいところです。
ハナビラタケにおける抗がん作用については、国内のみならず海外でも研究されているようです。ただし、2019年5月時点において、ヒトを対象とした臨床試験の報告を確認できませんでした。
以下、ハナビラタケの抗がん作用に関連した研究報告を4点ご紹介します。
東京薬科大学の研究グループは、培養ハナビラタケから採取した多糖類を、肉腫180固形癌を有するマウスに投与。強い血管拡張および出血反応を持つマウスを実験対象としました。
実験の結果、肉腫180固形癌に対する抗腫瘍活性作用を確認。加えて、造血反応の増強も確認しました。
ユニチカ株式会社中央研究所は、実験対象である担癌マウスに対し、5週間にわたってハナビラタケを経口投与しました。 結果、ハナビラタケを投与した担癌マウスのグループは、これを投与していないグループに対し、有意に腫瘍サイズの拡大が抑えられました。加えて、前者は後者よりも生存期間が延びたことも確認されました。
ユニチカ株式会社中央研究所は、ハナビラタケに豊富に含まれるβグルカンに、がん細胞の増殖用意の一つとなる血管新生阻害作用があると発表しました。
がん細胞は、他の健康な細胞と同様に、自らが増殖するために酸素や栄養素を必要とします。酸素や栄養素を運ぶのは血液の仕事。そのためがん細胞は、自らが増殖するために、自らの周りへ血管を新たに作り出します(血管新生作用)。
ユニチカ株式会社中央研究所は、βグルカンによる血管新生阻害作用を発見。この作用により、原発性のがん、および転移性の肺がんにおけるがん細胞の増殖が抑制される可能性があると報告しました。
徳島文理大学薬学部の研究によると、ハナビラタケに含まれる化合物「ハナビラタケリド」が、大腸がん細胞株であるCaco-2とcolon-26の増殖を有意に減少させることが分かりました。
同大学は、「ハナビラタケリド」には大腸がん抑制作用のほかにも、強力な抗酸化作用、抗炎症作用があると報告しています。
以上でご紹介したハナビラタケとがんとの関連する研究に加え、恐らく世界中で、同様の研究発表がなされていると思われます。
しかしながら2019年5月時点では、ご紹介した研究よりも目立った報告は見られていません。加えて、上記の実験はすべて、マウスなどの動物を使用して行われたもの。ヒトを対象とした本格的かつ十分な臨床試験は、まだ行われていないのが実情です。
動物実験で示されたとおり、ハナビラタケには、がん細胞に対するいくつかの有効な作用があることは確かと考えられます。ただし、現状でヒトに対する試験が行われていない以上、がん患者がハナビラタケを摂取することで何らかの効果を期待できるかどうかは不明と言わざるをえません。
がんの治癒を目指す方は、主治医の指示にしたがった標準治療を受けることを第一と考えてください。加えて、まだ自由診療(自費診療)が多いものの、医学的根拠が確立されている免疫療法などを検討してみても良いでしょう。ハナビラタケへの効果を期待するのは、その次の段階であると考えたほうが良いかも知れません。
ハナビラタケの今後のさらなる研究が待たれます。
希少なキノコとして知られるハナビラタケを天然の状態で見つけることは、なかなか困難とされています。形状がよく似た色の黒いクロハナビラタケは毒キノコなので、採取するときには注意しなければなりません。
一般的なハナビラタケの入手方法は、産地として知られる場所(長野など)の店での購入か、または通信販売での入手となります。
ハナビラタケは舞茸とやや似た形状をしていますが、形状だけではなく、調理法も舞茸に似ているようです。
具体的には、炒め物や天ぷら、スープの具、パスタの具など。炊き込みご飯の具としても人気のようです。また、本体をそのままバター醤油で炒めても、美味しく食すことができます。
ハナビラタケを乾燥させたうえで加工した粉末やサプリメントも販売されています。粉末をお茶のようにして飲む方もいるようです。
2019年現在、ハナビラタケの過剰摂取による目立った副作用は報告されていません。
ただしハナビラタケは、他のキノコ類と同様に、豊富な食物繊維を含む食材。過剰摂取によってお腹がゆるくなったという事例は報告されているため、食べ過ぎはお勧めしません。
また、まれにキノコアレルギーの方がいるため、ハナビラタケを摂取して体調に異変を感じた場合には、それ以上の摂取を控えるようにしてください。
乳幼児や妊娠中の女性、授乳中の女性についても、念のため摂取を控えたほうが良いでしょう。
なお、ハナビラタケに豊富に含まれるβグルカンは、腸内から吸収されなかった部分について、体外に排出されるとされています。よってβグルカンの過剰摂取は、特に人体に悪影響を及ぼすものではないと考えられます。
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RBS米ぬか多糖体は、米ぬかに約5%含まれる水溶性食物繊維(ヘミセルロースB)を原料とする成分。国内外28箇所以上の大学・病院の共同研究によって生まれ、がん細胞に作用する免疫細胞を活性化させるとして、70報もの学術論文や、140回以上の学会発表がなされました。研究は今なお世界中で行われており、免疫力の向上、抗がん作用、抗がん剤による副作用の軽減作用などが報告されています。
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引用:Ghoneum M and G. Namatalla,87th Annual Meeting of the American Association for Cancer Research,1996
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