日本を代表する健康食の一つとして、世界的にも有名な納豆。古くから納豆にはがんを予防する効果があるとの学説がありましたが、近年の研究により、納豆が持つがん予防作用が徐々に明らかになってきました。ここでは、納豆とがん予防との関係について詳しく解説します。
納豆とは、納豆菌によって大豆を発酵させた日本古来の加工食品。文献によると、すでに11世紀(平安時代)には、国内で納豆が食べられていたと言われています。
栄養価の高い食品として知られる納豆ですが、中でも特に注目されている成分が、イソフラボンとナットウキナーゼ。近年の研究では、大豆に含まれるイソフラボンに、がんの予防効果があることが明らかになっています。また、ナットウキナーゼの血液サラサラ効果も、非常に有名です。
世界中の健康食ブームの中、今や納豆は日本のみならず、海外でも食されるようになってきました(中国・東南アジア・アフリカなど)。「ご飯に乗せて食べる」という日本式の食べ方とは異なり、海外では調味料や保存食の一種として納豆が用いられているようです。
なお、納豆の中には「糸引き納豆」「甘納豆」「寺納豆」の3種類がありますが、一般に納豆と言う場合には「糸引き納豆」のことを指しています。当ページでも、「糸引き納豆」に関する情報をご紹介しています。
納豆を始めとした大豆食品に多く含まれるイソフラボンには、さまざまながんに対する予防作用があることが確認されています。これまで行われてきた研究データをもとに、各種のがんに対するイソフラボンの予防効果についてご紹介します。
なお、以下で示す研究報告は、約2万人の日本人を対象に、10年にわたって行われた追跡調査をもとにしており、高い信憑性のある報告と言えます。
イソフラボンには、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあると言われています。イソフラボンを摂取することで、エストロゲンの過剰な働きを抑え、結果として乳がんの予防効果につながっているという説が発表されています。
過去に行われた研究では、食生活に関するアンケートから、大豆イソフラボンの摂取量と乳がんの関係性を調査。その結果、イソフラボンを多く摂取している人の方が、乳がんになりにくいというデータが発表されました。
さらに、アンケート時に閉経していたかどうかで被験者を分けると、閉経後の人たちの方が、イソフラボン摂取によって乳癌になりにくいという傾向がより顕著に出ていました。
アンケートの「みそ汁」、「大豆、豆腐、油揚、納豆」の項目から大豆イソフラボンの摂取量を計算し、乳がんとの関連を調べました。イソフラボンをあまり食べない人に比べ、たくさん食べる人のほうが乳がんになりにくいことがわかりました。
さらに、アンケート回答時に閉経していたか否かで分けてイソフラボンとの関連を調べました。閉経後の人達に限ると、イソフラボンをたくさん食べれば食べるほど、乳がんなりにくい傾向がより顕著に見られました。
前立腺がんの発症に強く関与しているとされる物質が、男性ホルモンのテストステロン。イソフラボンによる女性ホルモン様作用により、テストステロンの働きが抑えられた結果、前立腺がんの予防効果へとつながっているようです。
イソフラボンにはエストロゲン活性作用があるため、血液中のテストステロンを減少させたり、がんの発生に関わるチロシンキナーゼを阻害したりする働きがあります。そのため、前立腺がんなどの予防に役立つということが、過去の動物実験で報告されています。
イソフラボンには、エストロゲン活性があり、血中テストステロンレベルを下げたり、発がんに関わるチロシンキナーゼの作用や血管新生を阻害したりすることなどにより、前立腺がんを予防するということが、多くの実験研究で報告されています。今回の疫学研究では、イソフラボンの摂取量が多いグループで限局性前立腺がんのリスクだけが低くなりました。
イソフラボンは、非喫煙男性における肺がんリスクを低下させることが分かりました。喫煙者においても同様の作用が働いていると思われますが、喫煙の影響が高いため、イソフラボンの効果が隠されてしまったのではないかと考えられています。
男性では、全体でみるとイソフラボン摂取と肺がんとの関連はみられませんでした。しかし、喫煙習慣別の検討では、喫煙経験のない集団におい て、イソフラボン摂取により肺がんリスクが低下していました。イソフラボン摂取量が一番少ないグループと比べると一番多いグループでは、肺がんの発生率が 57%低くなっていました。
以下は、岐阜大学で行われた研究です。イソフラボンに、胃がんの予防効果があることが報告されました。
1992年のベースライン時に食物摂取頻度調査票により推定された大豆イソフラボンの摂取は、その摂取量が多いとその後の胃がんの発症リスクが有意に低くなることを認めた。大豆摂取量に応じて全体を4等分に分け、最も低摂取(下位25%)の人と比較した場合、最も高摂取(上位25%)の人の胃がんのリスクは、男性で0.7倍、女性で0.6倍であった。
引用元:岐阜大学「高山スタディについて」
ただし、他の研究では、イソフラボンの摂取と胃がんとの間に有意差は見られなかったというデータも確認されます。
納豆に含まれているナットウキナーゼは、60度以上の温度に晒されると死滅します。加熱しても納豆の風味は残るものの、ナットウキナーゼの働きは下がると考えてください。
納豆を食べる際には、できれば加熱せず、そのまま常温で食べることをお勧めします。
ナットウキナーゼは、時間とともに増殖します。よって、購入したばかりの納豆よりも、やや日にちが経った納豆を食したほうが良いでしょう。
ただし賞味期限を過ぎると味が落ちるので、期限前に食べるようにしましょう。
夜間の就寝中、体内の血液濃度は高くなる(血液がドロドロになる)傾向があります。血液濃度が高くなると、心筋梗塞や脳梗塞などを起こす恐れがあるので注意しなければなりません。
ナットウキナーゼには血液をサラサラにする働きがあるため、心筋梗塞や脳梗塞の予防のためには、朝よりも夜に食べるほうが望ましいでしょう。
ワーファリンとは、血栓を予防するために服用する薬。不整脈の患者などに処方される、血液をサラサラにする薬です。
有名な話ですが、ワーファリンは、納豆に含まれるビタミンKと相互作用を起こし、その薬効を著しく低下させます。実際、納豆との相互作用が原因で心筋梗塞を発症した事例も報告されています。
ワーファリンを服用中の方は、ぜったいに納豆を食べないようにしてください。
ダイエット食としても知られる納豆ですが、実は1パック(約50g)あたりのカロリーは100kcalとやや高め。ダイエットを意識している方は、納豆を食べ過ぎないほうが良いでしょう。1日1パック程度であれば、ダイエットにはほとんど影響を与えません。
免疫細胞を活性化させることのできる、臨床データのある成分もおすすめです。臨床結果の実績が認められている成分をデータとともにご紹介します。
RBS米ぬか多糖体は、米ぬかに約5%含まれる水溶性食物繊維(ヘミセルロースB)を原料とする成分。国内外28箇所以上の大学・病院の共同研究によって生まれ、がん細胞に作用する免疫細胞を活性化させるとして、70報もの学術論文や、140回以上の学会発表がなされました。研究は今なお世界中で行われており、免疫力の向上、抗がん作用、抗がん剤による副作用の軽減作用などが報告されています。
RBS米ぬか多糖体は、私たちが普段食べたり、化粧品として活用したりしている米ぬかとは別物。米ぬかに含まれる有用成分を体内で吸収できるように、独自製法で抽出したのが「RBS米ぬか多糖体」です。自宅で取り入れる際には、サプリメントなどの健康食品で成分を摂取する必要があります。
お求めの際は、米ぬか多糖体免疫研究会に資料請求もしくはお問合せください。
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米ぬか多糖体免疫研究会
RBS米ぬか多糖体は、さまざまな免疫細胞に対し働きかけます。例えば、体内に侵入してきたがん細胞やウイルス感染細胞などをいち早く感知し、攻撃する役割を担うNK細胞。RBS米ぬか多糖体は、免疫細胞の中でも優秀な攻撃役であるNK細胞を活性化させる働きをすることが臨床結果によりわかっています。
引用:Ghoneum M and G. Namatalla,87th Annual Meeting of the American Association for Cancer Research,1996
こちらは、ホルモン治療や化学療法などを受けたがん進行患者25名に行った実験の臨床結果です。RBS米ぬか多糖体を6か月間摂取してもらったところ、RBS米ぬか多糖体摂取後に25名全員にNK細胞の活性が見られたというデータが得られています。
このほかにも、さまざまな免疫細胞へのはたらきが報告されています。興味のある方は、臨床データをチェックしたり、米ぬか多糖体免疫研究会から詳しい資料を取り寄せたりしてみましょう。
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