「スピルリナ」という健康食品の名前を耳にしたことがあるでしょうか?スピルリナは、もともと南アフリカや中南米の湖に自生している「藻」。昔から現地の人々の貴重な栄養源とされてきたものです。近年の研究では、このスピルリナががんに有効であるという報告がいくつか行われています。そこで、この記事ではさまざまな研究データをもとにスピルリナとがんの関連についてご紹介していきます。
スピルリナは、アフリカや中南米に自生する熱帯性の藻類。幅は約0.005mm、長さが約0.3mmの螺旋状をしており、非常に豊富な栄養素を含んでいることからも、現地の人々の間では貴重な食料源として食されてきました。
食料品として工業的に生産が開始されたのは、1978年のこと。日本企業によってタイのバンコクに培養工場が建築され、生産・販売されたのが始まりとされていますが、現在は亜熱帯から熱帯地方において各国で生産されるようになりました。
生産されたスピルリナは、脱水濃縮され、乾燥させた後に粉末状またはタブレットなどに形成されて販売されています。
栄養素としては、たんぱく質を約60%含み、さらにビタミンやミネラル、食物繊維、クロロフィルなどを含んでいるスピルリナですが、さまざまな研究が行われています。
これまで細胞や動物を対象としたスピルリナを用いたさまざまな研究において、がんの発生や腫瘍の大きさが減少した、という報告がされていますが、ヒトを対象とした研究報告では、下記のような試験が行われました。
■対象
口腔内の前癌病変が認められた患者90名。この90名を下記の通り2つのグループに分けて試験を行ったもの。
グループ①:1日当たりスピルリナ1gを摂取
グループ②:スピルリナ摂取なし
■研究結果
スピルリナを摂取したグループ(グループ①)のうち、45%の病変が完全退縮をした。対し、スピルリナ摂取なしのグループ(グループ②)について、病変が完全退縮を示したのは7%にとどまった。
引用元:Evaluation of chemoprevention of oral cancer with Spirulina fusiformis.
ただし、病変が退縮した場合においても、「スピルリナの服用を中止した場合には、半数が翌年に病変を再度発症した」という報告もあり、継続した摂取が鍵となっていることを示しています。
スピルリナに関しては、皮膚のガンに対してもマウスを使った研究が行われています。
下記に紹介する研究では、スピルリナ10%を含有する飼料をマウスに与えながら、週3回、強い皮膚腫瘍形成効果を示す中波長紫外線(UVB)をマウスの背中に40週に渡って照射し、形成される皮膚の主要について観察したものです。
結果を比較するために、スピルリナを含まない通常の飼料を与えたグループにも、同様にUVBを照射しています。
スピルリナ経口投与群においては投与なし群と比較して形成される腫瘍時期を遅らせることが確認できた。またそれぞれの投与群、非投与群において野生型および Ogg1 ノックアウトマウスで比較すると非投与群においてはOgg1ノックアウトマウス群で明らかな腫瘍形成時期が早まる傾向が見られたが投与群においては野生型とノックアウトでは有意な差は認められなかった。
また、抗がん剤などの薬物に対する副作用の軽減についても報告されています。
下記は「抗ガン剤等の薬物による副作用発現の軽減」と題し、日本医事新報(№3599)に掲載された報告です。急性骨髄性白血病と診断された64歳の男性にスピルリナを投与した結果の報告となっています。
平成1年12月制癌剤投与により、幻覚、幻視、黄疸、出血性素因も出現し顔貌も異様に変化、死線をさ迷う状態となった。3月下旬よりスピルリナ約4gを飲み始め、約1ヵ月後の退院時には、一時かなり強い黄疸を伴い急性肝炎→肝硬変も疑われたとは思えない程改善した。「不思議なくらい肝機能が回復している」と担当医も述べている。その後平成3年5月まで2クールの制癌剤投与でも肝機能、腎機能には殆ど障害が見られなかった。
引用元:東洋酵素化学株式会社「スピルリナ研究」
また、スピルリナに含まれている独自の成分「フィコシアニン」にも最近注目が集まっており、研究が重ねられています。
フィコシアニンはスピルリナ(乾燥原末)に4~7%含まれているほかは紅藻類のアサクサノリにわずかに含まれている程度ですから他の食品から摂取することはできません。フィコシアニンを含むスピルリナは、血色素の増産や血中脂質の改善等による血液に及ぼす影響、あるいは有害な物質の排除、肝保護、アレルギー抑制作用など、これほど多くのデトックス(de・toxication)効果が確認されている素材を他に見ることはありません。
引用元:東洋酵素化学株式会社「スピルリナ研究」
上記の通り、スピルリナの有効性を示す研究結果の報告はされているものの、スピルリナを摂取しない対象が不足しているため確実性が乏しいことや、ヒトを対象とした試験が不足している研究も多くあることが指摘されています。
特に国立健康・栄養研究所では「ヒトでの有効性について十分なデータが見当たらない」との見解を示しているため、スピルリナの有効性に関しては、今後さらなる研究結果が待たれている状況にあります。
乾燥させたスピルリナを粉末状、またはタブレット状にしたものが多く販売されています。スピルリナは独特の風味があるため、スムージーに混ぜてドリンク状にしたり、スイーツに混ぜると摂取しやすいようです。
最近では生食タイプのスピルリナや、それを使ったフローズンタイプのデザートなども発売されており、インターネットなどで購入することが可能。摂取方法には多くの選択肢があるため、自分が最も摂取しやすい方法を選びましょう。
さまざまな形で摂取できるスピルリナですが、摂取する上では下記の点について注意が必要です。
スピルリナの有効性を示す報告には、いずれも「スピルリナを継続的に摂取していた」という共通点が見られます。そのため、健康のことを考えてスピルリナを取り入れるのであれば、短期的な摂取ではなく、継続的に摂取をする必要があると考えられます。
国立健康・栄養研究所によると「ヒトでの有効性について十分なデータが見当たらない」とされています。このため、妊娠中や授乳中の安全性については十分な情報がなく、摂取は避けたほうが良いとしています。
スピルリナにはビタミンKが含まれています。このビタミンKには血液凝固作用があり、抗血栓薬の働きを弱めてしまうために摂取は控えてください。
スピルリナは、水と一緒に摂取することが推奨されています。また、摂取後30分から1時間の間にコーヒーやアルコールを飲むことは避けましょう。これは、カフェインによって栄養素の吸収が妨げられることと、アルコールによって栄養素の排出が促進されるとされているためです。
免疫細胞を活性化させることのできる、臨床データのある成分もおすすめです。臨床結果の実績が認められている成分をデータとともにご紹介します。
RBS米ぬか多糖体は、米ぬかに約5%含まれる水溶性食物繊維(ヘミセルロースB)を原料とする成分。国内外28箇所以上の大学・病院の共同研究によって生まれ、がん細胞に作用する免疫細胞を活性化させるとして、70報もの学術論文や、140回以上の学会発表がなされました。研究は今なお世界中で行われており、免疫力の向上、抗がん作用、抗がん剤による副作用の軽減作用などが報告されています。
RBS米ぬか多糖体は、私たちが普段食べたり、化粧品として活用したりしている米ぬかとは別物。米ぬかに含まれる有用成分を体内で吸収できるように、独自製法で抽出したのが「RBS米ぬか多糖体」です。自宅で取り入れる際には、サプリメントなどの健康食品で成分を摂取する必要があります。
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RBS米ぬか多糖体は、さまざまな免疫細胞に対し働きかけます。例えば、体内に侵入してきたがん細胞やウイルス感染細胞などをいち早く感知し、攻撃する役割を担うNK細胞。RBS米ぬか多糖体は、免疫細胞の中でも優秀な攻撃役であるNK細胞を活性化させる働きをすることが臨床結果によりわかっています。
引用:Ghoneum M and G. Namatalla,87th Annual Meeting of the American Association for Cancer Research,1996
こちらは、ホルモン治療や化学療法などを受けたがん進行患者25名に行った実験の臨床結果です。RBS米ぬか多糖体を6か月間摂取してもらったところ、RBS米ぬか多糖体摂取後に25名全員にNK細胞の活性が見られたというデータが得られています。
このほかにも、さまざまな免疫細胞へのはたらきが報告されています。興味のある方は、臨床データをチェックしたり、米ぬか多糖体免疫研究会から詳しい資料を取り寄せたりしてみましょう。
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