日本ではあまり馴染みのないパースニップは、白いにんじんのような見た目。セリ科の野菜で、高い抗酸化作用を持つことから、生活習慣病やがんの予防に期待が寄せられています。特にアメリカでは、がんの予防に効果的な野菜として「デザイナーフーズ」のひとつに数えられ、注目を集めている野菜です。この記事では、パースニップに関する研究報告をもとに、がんの予防効果などについて解説します。
「パースニップ」は、あまり聞きなれない名前の野菜かもしれません。この野菜は、にんじんと同じ「セリ科」に属する根菜。「白いにんじん」のような見た目をしている野菜で、原産地はヨーロッパとされています。
その歴史は非常に古く、古代ギリシャの時代から薬草として使われていたと言われています。現代でも、ヨーロッパや北米では一般的に食べられている野菜であるため、海外に行った場合には見かけることができるはず。「パースニップ」と言う名前のほか「オランダボウフウ」「清正にんじん」「白にんじん」「砂糖にんじん」など、さまざまな名前で呼ばれています。
このパースニップは、ビタミンCやビタミンEを多く含み、高い抗酸化作用を持っていることでも有名で、食物繊維も多く含んでいます。この抗酸化作用により、がんの予防効果があるとされ、注目されている野菜となっています。アメリカではがんを予防する食品として、後述する「デザイナーフーズ」にも選ばれています。
日本ではあまり馴染みのない野菜ですが、種が入手しにくかったり、栽培に手間がかかったりすることから、日本ではあまり栽培されていないのが現状です。しかし、一部では生産している農家もあるので、入手不可能というわけではありません。
ビタミンやミネラル、カリウムを豊富に含んでおり、高い抗酸化作用を持っているパースニップ。アメリカではがん予防作用を持つとして様々な研究が行われてきました。
1990年にアメリカ国立がん研究所を中心とした研究グループにより「デザイナーフーズ・プログラム」と呼ばれる計画が発表されました。
「デザイナーフーズ」とは、がんの発症を抑える成分を持つと言われる植物性食品のこと。デザイナーフーズ・プログラムは三大療法(抗がん剤、放射線、手術)に頼らずにデザイナーフーズを積極的に摂取することによりがんを予防しよう、というものです。
このデザイナーフーズ・プログラムの中で、さまざまな食品ががん予防に効果があるとして取り上げられています。その中でも、特にがん予防の効果が高いとされる約40種類の食品を重要度の順に並べた表が、下記のデザイナーフーズのピラミッドです。
この表を見ると、この記事で取り上げている「パースニップ」は、ニンニクやキャべツ、ショウガ、甘草、にんじん、セロリとともに最も上の段に位置しています。アメリカ国立がん研究所ではパースニップの癌予防効果を非常に高いものと考えているようです。
ニンジンやセロリ,パースニップなどのセリ科の野菜の摂取は,大腸がんや食道がん,肝臓がんなどの消化器がんとともに,前立腺がんや皮膚がんなどの多種多様ながんの発生に対して研究総数と抑制の効果の相関性を調べてみると82%は正の相関を持つという興味ある結果が報告されている.
この研究では、セリ科の野菜を摂取することによりがん抑制作用を得ることができる可能性が示唆されました。
ただし、パースニップを含むセリ科の野菜は、カロテン類をはじめとするさまざまな成分が含まれているため、どの成分ががんの予防に作用しているかという証明まではされていないようです。
名古屋大学大学院生命農学研究科の大澤俊彦氏は、ただデザイナーフーズを食べるだけではなく、バランスのとれた食生活を心掛けるべきだと提案しています。
「デザイナーフーズ」計画とは,言い換えれば,「植物性食品成分」(フードフィトケミカル)によるがん予防である。最近,同じ科や類の食品群に共通する「機能性食品因子」が含まれていることに着目し,食品因子の効能に順位をつけるのではなく,科や類によって食品群のバランスを図ることを提唱した。そこで,「デザイナーフーズ」計画に取り上げられていなかった日本伝統の食品素材も含めて,12の食品群に分類してみたが,ここで強調したいのは,ひとつの分類の食品素材を大量に摂取するのではなく,できれば,1-2日の食事で12分類に含まれる食品をまんべんなく食べるように心がけたいと提案している。
抗酸化物質を含めた大部分のファイトケミカルは、ある摂取量までは疾病リスクの低減が期待されるものの、過剰に摂取した場合には逆に疾病リスクが上がるものもあります。そのため、がんの予防を期待して摂取する場合には、どの程度の摂取量が適切なのかをしっかりと知っておくことが必要だとまとめられています。
日本ではなかなか入手しにくいパースニップですが、摂取する際には通常の食生活に取り入れるのが良いでしょう。
加熱すると甘みが増し、ホクホクした食感になるのが大きな特徴。しかも煮崩れしにくいため、煮込み料理やグリル料理に向いていると言われています。また、油で炒めることにより、パースニップに含まれるビタミンEの吸収がよくなりますので、炒め物として調理するのもおすすめ。
また、ジューサーを使ってジュースとして飲む人も多いようです。パースニップを利用したジュースを提供しているジュース専門店もあるようなので、一度試してみるのも良いかもしれません。
免疫細胞を活性化させることのできる、臨床データのある成分もおすすめです。臨床結果の実績が認められている成分をデータとともにご紹介します。
RBS米ぬか多糖体は、米ぬかに約5%含まれる水溶性食物繊維(ヘミセルロースB)を原料とする成分。国内外28箇所以上の大学・病院の共同研究によって生まれ、がん細胞に作用する免疫細胞を活性化させるとして、70報もの学術論文や、140回以上の学会発表がなされました。研究は今なお世界中で行われており、免疫力の向上、抗がん作用、抗がん剤による副作用の軽減作用などが報告されています。
RBS米ぬか多糖体は、私たちが普段食べたり、化粧品として活用したりしている米ぬかとは別物。米ぬかに含まれる有用成分を体内で吸収できるように、独自製法で抽出したのが「RBS米ぬか多糖体」です。自宅で取り入れる際には、サプリメントなどの健康食品で成分を摂取する必要があります。
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RBS米ぬか多糖体は、さまざまな免疫細胞に対し働きかけます。例えば、体内に侵入してきたがん細胞やウイルス感染細胞などをいち早く感知し、攻撃する役割を担うNK細胞。RBS米ぬか多糖体は、免疫細胞の中でも優秀な攻撃役であるNK細胞を活性化させる働きをすることが臨床結果によりわかっています。
引用:Ghoneum M and G. Namatalla,87th Annual Meeting of the American Association for Cancer Research,1996
こちらは、ホルモン治療や化学療法などを受けたがん進行患者25名に行った実験の臨床結果です。RBS米ぬか多糖体を6か月間摂取してもらったところ、RBS米ぬか多糖体摂取後に25名全員にNK細胞の活性が見られたというデータが得られています。
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