亜麻は種子そのものを食べることができ、亜麻仁油の原料として用いられています。α-リノレン酸や食物繊維、リグナンなどを多く含み、昔から民間療法や伝統療法で用いられてきました。近年では世界中で栽培されており、健康に対してどのように作用するか、といった研究が多く行われています。がんに働きかける作用も報告されているので、その研究内容とともに、がんに対する亜麻仁の効果についてチェックしてみましょう。
亜麻(アマニ)は、エジプトが原産と考えられている、「亜麻」と呼ばれる植物の種子を指します。一般的に利用されている亜麻仁油はこの亜麻から採ることができます。現在、亜麻はさまざまな国で栽培されていますが、日本で生産に適しているのは北海道。冷涼な気候が亜麻の生育に合っている、という理由からです。
亜麻は民間療法や伝統療法において下剤として用いられてきたという歴史がありますが、その他にホットフラッシュや乳房の痛みなどに対して使用されることもあるそうです。亜麻仁油も関節炎などに効くと言われており、亜麻・亜麻仁油ともにコレステロール血症やがん予防に用いられています。
亜麻仁には多くの成分が含まれますが、主な栄養素としては「α-リノレン酸」「食物繊維」「リグナン」の3つが挙げられます。
亜麻仁の可食部100gに含まれるα-リノレン酸はゴマの150倍以上、食物繊維もゴマの2倍です。しかも亜麻仁の食物繊維は水溶性・不溶性どちらもバランスよく摂取できるという特徴があります。
さらに、植物に含まれるポリフェノール「リグナン」が非常に多いことも特徴。リグナンは高い抗酸化作用を持つ成分ですが、亜麻仁はあらゆる食材の中でもトップクラスの含有量(100g中0.77g)を誇っており、亜麻仁に含まれるリグナンは「亜麻リグナン」と呼ばれています。
このリグナンは、ヒトの体内に入ると腸内細菌の働きにより「ヒトリグナン」に変換され、大豆イソフラボンに似た働きを発揮するとされています。
亜麻仁、亜麻仁油ともにさまざまな研究が行われてきており、がんに効果的である、という報告も行われています。ここでは、いくつかの研究内容をご紹介します。
まずはじめに、亜麻仁(種)を毎日摂取した場合、がん腫瘍の増殖度にどのような影響を及ぼすかを調べた研究をご紹介します。この試験で対象となったのは、医療機関で乳がんと診断された50名の女性。亜麻を毎日摂取するグループ、摂取しないグループの間でどのように差が出るかを調べています。
カナダでの新しい研究でも製粉した亜麻種を25グラム毎日摂取すると、ガン腫瘍の増殖率が低下することが示唆されています。カナダの2件の病院で乳がん予防プログラムの部長を務めるDr. Paul Gossは、最近乳がんと診断された50例の女性に対して試験を実施しました。手術を待つ間、この女性たちを2群に分けました。 第一群は製粉した亜麻の種25グラム入りマフィンを1個毎日食べ、第二群は通常のマフィンを食べました。 腫瘍を切除し、研究者はがん細胞がどれくらいの速さで増殖していたかを調べました。亜麻の種入りマフィンを食べていた症例では、第二群よりも腫瘍の増殖度が遅いことがわかりました。
この研究では、亜麻仁を毎日摂取したグループにおいて腫瘍の増殖度が遅い傾向が見られたとのこと。ただし、亜麻仁の有用性については、乳がん患者において亜麻仁を長期にわたって摂取した場合の調査も必要と結論づけられています。
また、亜麻仁に含まれているリグナンについても、がんに働きかける作用が期待されています。下記でご紹介している内容は、前立腺がん予防に関連した研究です。
亜麻の種に含まれる植物エストロゲンの一種であるリグナンが、腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)を低下させる効果があることが報告されています。
PSAとはprostate specific antigenの略で、前立腺から分泌されるタンパク質の一種です。これは前立腺がんの有無を判断する指標として使用されているもので、PSAの値を低下させるということはがんの予防などに働きかける可能性があると言えます。ただし、このPSAの値を低下させるという働きが、患者の生存期間を伸ばすのに役立つかという点についてはっきりしたことはわかっていません。
亜麻仁を摂取することによって、がんのリスクを抑えるという報告がある一方、がん予防のために積極的に亜麻仁を利用することを進めるに十分な研究結果はまだないという指摘もあるようです。
亜麻仁は丸ごと摂取する場合もありますが、潰して水やジュースといった液体に混ぜて摂取することもできます。加熱にも強いため、ご飯と一緒に炊くといった方法もおすすめですが、サラダなどに混ぜて食べるという人もいるようです。
また、摂取しやすいように粉末でも販売されているため、手軽に摂取したいと考えている人はこのような商品を利用するのもオススメと言えます。
また、亜麻仁油は液体の形の他に、カプセルに入れたものも販売されています。あまり自宅で料理をしないという人でも、カプセルであれば持ち運びも容易なので、手軽に摂取できるでしょう。ただし、油の形にすると植物エストロゲンである「リグナン」は含まれていませんので注意が必要です。
亜麻仁や亜麻仁油に摂取リスクはほとんど報告されていませんが、いくつか注意をする点があります。亜麻仁を摂取する際には以下の点に気を付けましょう。
亜麻仁を摂取する際には、多量の水とともに摂取をしないと、便秘を悪化させたり、ごく稀に腸閉塞を起こす可能性があるとされています。そのため、亜麻仁を摂取する場合には、水と一緒に摂取することを意識しましょう。
亜麻仁には食物繊維が多く含まれていますが、一緒に摂取した他の薬の吸収を弱める可能性があるとされています。そのため、薬を服用する場合には、亜麻を同時に摂取しないように気をつけてください。
免疫細胞を活性化させることのできる、臨床データのある成分もおすすめです。臨床結果の実績が認められている成分をデータとともにご紹介します。
RBS米ぬか多糖体は、米ぬかに約5%含まれる水溶性食物繊維(ヘミセルロースB)を原料とする成分。国内外28箇所以上の大学・病院の共同研究によって生まれ、がん細胞に作用する免疫細胞を活性化させるとして、70報もの学術論文や、140回以上の学会発表がなされました。研究は今なお世界中で行われており、免疫力の向上、抗がん作用、抗がん剤による副作用の軽減作用などが報告されています。
RBS米ぬか多糖体は、私たちが普段食べたり、化粧品として活用したりしている米ぬかとは別物。米ぬかに含まれる有用成分を体内で吸収できるように、独自製法で抽出したのが「RBS米ぬか多糖体」です。自宅で取り入れる際には、サプリメントなどの健康食品で成分を摂取する必要があります。
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RBS米ぬか多糖体は、さまざまな免疫細胞に対し働きかけます。例えば、体内に侵入してきたがん細胞やウイルス感染細胞などをいち早く感知し、攻撃する役割を担うNK細胞。RBS米ぬか多糖体は、免疫細胞の中でも優秀な攻撃役であるNK細胞を活性化させる働きをすることが臨床結果によりわかっています。
引用:Ghoneum M and G. Namatalla,87th Annual Meeting of the American Association for Cancer Research,1996
こちらは、ホルモン治療や化学療法などを受けたがん進行患者25名に行った実験の臨床結果です。RBS米ぬか多糖体を6か月間摂取してもらったところ、RBS米ぬか多糖体摂取後に25名全員にNK細胞の活性が見られたというデータが得られています。
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