古くから「女性の果実」と言われ、重宝されてきた果実・ザクロ。真っ赤な粒が印象的な果物ですが、全く口にしたことがないという人も多いのでは。ザクロには多くの栄養素が含まれており、さまざまな健康・美容効果があると言われています。中でも、特に注目されているのが高い抗酸化作用。この記事では、これまで行われてきた研究報告をもとに、ザクロに期待されている作用についてご紹介していきます。
ザクロとは「ザクロ科ザクロ属」の落葉樹の果実。世界各地で栽培されているため、知名度の高い果物です。海外ではジュースや料理など、さまざまな用途に使用している地域もありますが、日本ではそれほど一般的な食べ物ではありません。
古代メソポタミアで非常に重要とされていた果物で、古代エジプトでも栽培されていたと言われています。現在はイランやトルコ、ウクライナで多く栽培されています。ちなみに、ザクロは国内でも東北以南の各地で栽培されており、夏の終わりから秋が収穫時期です。輸入されたものも同じ時期に流通することが多く、9月から11月初旬あたりが旬の時期と言えます。
ザクロはビタミンB1やB2などのビタミン類、カリウム、グルタミン酸などのアミノ酸が豊富に含まれています。また、次の項目でもご紹介しますが、ザクロは強い抗酸化作用を持っていることで知られており、紫外線やストレスなどで発生してしまう活性酸素を除去する働きが期待されています。
美容に関するお悩み対策のほか、活性酸素が原因となるさまざまな病気を予防する作用が期待されています。
強い抗酸化作用を持つと言われるザクロに関しては、これまでに様々な研究が行われてきました。ここでは、いくつかの研究データをピックアップして、がんとの関連性についてご紹介していきます。
カゴメ株式会社総合研究所によると、9種類の果物が持つ抗酸化作用の比較を行った結果、中でもザクロが強い抗酸化作用を持つことを確認しました。
本研究では、日本のフルーツジュースの中で、機能性研究の素材として取り上げられる果汁や、よく飲まれている果汁のうち、9種のフルーツ(ザクロ、プルーン、ブルーベリー、グレープ、アップル、ピーチ、オレンジ、グレープフルーツ、パインアップル)の水溶性画分について、2種類の活性酸素(スーパーオキシド、ペルオキシナイトライト)と1種類の合成ラジカル(DPPH)を用い、抗酸化作用の比較を行ないました。
その結果、ザクロが最も強い活性を示し、次いで、プルーン、ブルーベリー等に活性が認められました。この結果から、ザクロ、プルーン、ブルーベリーなどの抗酸化作用が強いフルーツを継続して摂取することにより、活性酸素が原因となる生活習慣病に対する予防効果が期待できます。
この調査から、ザクロの摂取が生活習慣病の予防に繋がることが示唆されています。
また、「がん情報サイト」では、前立腺がんの発生リスク低下、前立腺がん治療のための情報を提供していますが、その中ではザクロに関する研究報告も掲載されています。
ここで紹介する3種類の研究では、手術または放射線療法の後にPSA値(前立腺特異抗原)が上昇した再発前立腺患者を対象としたもの。ザクロ製品がPSA値の倍加時間(PSADT)に対してどのような影響を及ぼしているかを調べています。
2006年に報告された第II相研究では、患者さん48人に最長で33ヵ月にわたってザクロ果汁を毎日8オンス(約240cc)飲んでもらいました。ザクロ果汁の飲用は、PSAの倍加時間(血液中のPSA値が2倍になるまでの時間)に関連していました。
2013年に報告された第II相研究では、患者さんが1グラムまたは3グラムの用量でザクロ抽出物を摂取しました。どちらの用量のザクロ抽出物(それぞれザクロ果汁8オンス[240cc]または24オンス[720cc]に相当)も、PSA倍加時間の遅延に関連していました。患者さんがザクロ抽出物を低用量または高用量のどちらで摂取しても、結果は同様でした。
2015年に報告された1件の第III相 プラセボ対照 臨床試験では、患者さん183人にザクロ果汁、ザクロ抽出物、プラセボのいずれかを投与しました。この試験では、3群のPSA倍加時間に有意味な差はみられませんでした。
上記3件の研究では、ザクロ抽出物の摂取は前立腺がん再発患者にとって安全であるということが明らかになっています。
ザクロには女性ホルモンと同じような働きをするエストロンという栄養素が含まれています。
しかし、かつてザクロを用いた健康食品の中には、「エストロゲンが含まれている」として販売されていたものがあり、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に相談が入ったことがあったそうです。そこで、国民生活センターでは、一般的に市販されている果汁飲料、濃縮エキス液、エキス錠剤の商品を対象として、エストロゲンの有無などを調査しました。
対象となった商品は平成11年10月に神奈川県内のスーパーや薬局等で販売されていた10銘柄(うち8銘柄については商品パンフレットなどにエストロゲンが含有されていることを期待させる表現が見られています)。これらの銘柄についてエストロゲンの含有についての調査したところ、下記の結果が報告されています。
最近、ザクロにエストロゲン等が含まれているといわれて、急に市場で多く見られるようになったザクロを使った健康志向食品について調べたところ、今回調べた範囲ではエストロゲンは検出されなかった(検出限界以下)。また、ザクロの種子には含まれていた植物性エストロゲンのクメステロールも健康志向食品からは検出されなかった(検出限界以下)。
国産のザクロは一般的に酸味が強く、輸入されたもの(カリフォルニア産など)は甘みが強いと言われていますが、スーパーで販売されているザクロは、多くが輸入されたものとなっています。
ザクロの食べ方としては、そのまま生食する方法の他に、絞ってジュースにしたり、シャーベットにしたりしても良いでしょう。中には、ザクロの粒をシロップで煮て、さまざまな用途に利用する人もいるようです。
そのほか、ザクロを使った商品は数多く販売されているため、手軽に摂取することができます。
ザクロは、一部の植物アレルギーを持つ人に対してアレルギー反応を起こすことがある指摘されているため、アレルギーを持つ人は摂取に関して慎重になる必要があります。心配な人は、かかりつけ医などに相談すると良いでしょう。
免疫細胞を活性化させることのできる、臨床データのある成分もおすすめです。臨床結果の実績が認められている成分をデータとともにご紹介します。
RBS米ぬか多糖体は、米ぬかに約5%含まれる水溶性食物繊維(ヘミセルロースB)を原料とする成分。国内外28箇所以上の大学・病院の共同研究によって生まれ、がん細胞に作用する免疫細胞を活性化させるとして、70報もの学術論文や、140回以上の学会発表がなされました。研究は今なお世界中で行われており、免疫力の向上、抗がん作用、抗がん剤による副作用の軽減作用などが報告されています。
RBS米ぬか多糖体は、私たちが普段食べたり、化粧品として活用したりしている米ぬかとは別物。米ぬかに含まれる有用成分を体内で吸収できるように、独自製法で抽出したのが「RBS米ぬか多糖体」です。自宅で取り入れる際には、サプリメントなどの健康食品で成分を摂取する必要があります。
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RBS米ぬか多糖体は、さまざまな免疫細胞に対し働きかけます。例えば、体内に侵入してきたがん細胞やウイルス感染細胞などをいち早く感知し、攻撃する役割を担うNK細胞。RBS米ぬか多糖体は、免疫細胞の中でも優秀な攻撃役であるNK細胞を活性化させる働きをすることが臨床結果によりわかっています。
引用:Ghoneum M and G. Namatalla,87th Annual Meeting of the American Association for Cancer Research,1996
こちらは、ホルモン治療や化学療法などを受けたがん進行患者25名に行った実験の臨床結果です。RBS米ぬか多糖体を6か月間摂取してもらったところ、RBS米ぬか多糖体摂取後に25名全員にNK細胞の活性が見られたというデータが得られています。
このほかにも、さまざまな免疫細胞へのはたらきが報告されています。興味のある方は、臨床データをチェックしたり、米ぬか多糖体免疫研究会から詳しい資料を取り寄せたりしてみましょう。
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