原産地はマレーシアであり、世界三大美果とも言われるマンゴスチンは、東南アジアでは古くから薬として利用されてきた果物です。日本では栽培が難しいため、ほとんどが輸入品ですが、旬の時期には目にしたことがある人も多いのでは。近年では、がんの抑制作用などが報告されているマンゴスチンについて、さまざまな研究データを元に解説いたします。
「世界三大美果」の一つであるマンゴスチン。「フルーツの女王」とも呼ばれるこの果物は、ほのかな酸味と上品な甘みが特徴の果実。マンゴスチンの旬は5〜9月で、主な栽培地は東南アジアから南アジア。南米の一部でも栽培されており、日本に入ってくるもの冷凍輸入物が一般的です。
東南アジアでは、マンゴスチンは昔から薬として用いられてきました。乾燥させて粉状にしたものは感染予防薬として、果実は湿布剤として皮膚病の治療薬として、さらにマンゴスチンのエキスは解熱剤といったように、さまざまな効能が期待されています。
マンゴスチンは、果肉が硬い皮に包まれていますが、この皮の部分にはポリフェノールの1種であるキサントンが含まれていることが特徴です。キサントンは強い抗酸化力をもち、活性酸素を除去してくれることが知られています。
これまでに60種類以上のキサントンが発見されましたが、中でも特に多く含まれているのが「α-マンゴスチン」。このα-マンゴスチンについてもさまざまな研究が行われており、動物実験により「発がん物質によるDNA損傷」「細胞増殖能の獲得」「悪性化」という発がんの3段階を抑制することがわかっています。
マンゴスチンとがんの関連性については、さまざまな研究が行われています。中でも果皮から抽出されるα-マンゴスチンががんの抑制などに働きかけるとして多くの研究データが報告されてきました。
マンゴスチンに含まれているキサントンは高い抗酸化作用を持つことから、がんの予防作用が期待できると言われています。これまでの研究によると、α-マンゴスチンが大腸がんを抑制したという報告が上がっています。さらに、α-マンゴスチンはがん化細胞のみを死なせるという働きを持っており、その増殖を抑制してくれると言われています。
また、マンゴスチンに含まれる成分が乳がんに転移の阻止に作用するのではないかという報告もあります。これは、マンゴスチンの皮から抽出したα-マンゴスチンを腫瘍細胞に投与し、腫瘍細胞内のアポトーシスを解析するという実験によるデータです。
腫瘍細胞のアポトーシスをTUNELアッセイにて解析した結果、α-マンゴスチン投与群および複合投与群(テネイシンC抗体とα-マンゴスチン)で、アポトーシス細胞の有意な増加を示した。新生血管内皮のマーカーであるCD31を免疫組織学的に染色し、腫瘍内の血管密度を求めた。また、リンパ管内皮のマーカーであるpodoplaninを免疫組織学的に染色し、リンパ管侵襲を受けたリンパ管の数を求めた。その結果、腫瘍内の新生血管ならびにリンパ管侵襲の数ともに全ての治療群で有意な低下ないしはその傾向を示した。また、リンパ節や肺以外に副腎、腎臓、卵巣、子宮などにも転移が観察され、マウス1匹当たりの転移を見た総ての臓器数で解析すると、全ての治療群で、対照群に比較して、有意な減少が観察された。
この実験では、高転移性マウス乳癌モデルに対し、テネイシンC抗体とα-マンゴスチンは抗腫瘍効果を発揮した、という結果が得られました。特にリンパ節をはじめとして転移の抑制が見られたということは、臨床的に極めて意義が高いと考えられます。また、α-マンゴスチンに関しては、腫瘍細胞にアポトーシスも誘導したという結果も得られており、こちらも抗転移作用に関与していると推測されています。
また、岐阜薬科大学の飯沼教授と、岐阜大学大学院の赤尾教授は、キサントンによるがん抑制効果動物実験などを行っています。
両教授は、果皮の主成分キサントンを抽出し、培養したヒトの癌細胞と大腸ポリープを発症したラットを使い、その結果を確かめる実験を行った。
その結果、ヒトのがん細胞は、キサントンを低濃度で加えると48時間後に6〜7割が死滅。ラットでは0.05%の非常に薄い濃度でエサに混ぜて食べさせると、食べない場合と比べてポリープの数が約半数に減ることが分かった。いずれも副作用はなかった。
上記の実験を行った両教授は、キサントンの成分だけを抽出する手法の開発も行い、特許を取得。県・企業・病院などと連携を行うことによって研究会を発足させ、がん治療に役立つ健康食品の普及を図っています。
マンゴスチンは基本的にデリケートで痛みやすい果物。ジュースやゼリー、缶詰などに加工されることがほとんどです。日本に輸入されるもののほとんどが冷凍されたマンゴスチンであるため、生での摂取は難しいと考えた方が良いでしょう。
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引用:Ghoneum M and G. Namatalla,87th Annual Meeting of the American Association for Cancer Research,1996
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