ブロッコリーの芽であるブロッコリースプラウト。スーパーなどでもよく目にする一般的な野菜ですが、近年の数々の研究により、ブロッコリースプラウトには強力な抗がん作用があることが示唆されています。ここでは、ブロッコリースプラウトの抗がん作用に関する世界中からの研究報告、ブロッコリースプラウトの摂取方法、摂取する際の注意点などについて詳しくご紹介しています。
ブロッコリースプラウトとは、芽の段階にあるブロッコリーのこと。スーパーなどでもよく販売されている野菜なので、食べたことのある方も多いことでしょう。
もともと栄養価の高いブロッコリーですが、スプラウトの段階におけるその栄養価は、成熟したブロッコリーよりも遥かに高いことが分かっています。
スプラウトの豊富な成分の中でも、近年、特に注目を集めているのがスルフォラファン。これまでの数々の研究により、スルフォラファンには解毒作用、抗酸化作用、ピロリ菌除去作用、新陳代謝促進作用、肝機能向上作用、紫外線防御作用などがあることが分かっています。
近年、米国ジョンズ・ホプキンス大学のポール・タラレー氏らの研究により、ブロッコリースプラウトによる強力な抗がん作用が示唆されたことが話題となりました。
総合南東北病院(福島県)では、「がんを予防するために食べたい野菜」としてブロッコリースプラウトを挙げています。
ブロッコリーに含まれているスルフォラファンは、イオウ化合物の1種で強力な抗がん作用があります。最近では、ブロッコリースプラウト(ブロッコリーの新芽)がスーパーなどに出回っていますが、これにはブロッコリーの20倍ものスルフォラファンが含まれています。
総合南東北病院は、厚生労働省から「がん診療連携拠点病院」として指定されている病院です。その病院が公式見解として、スプラウトに含まれるスルフォラファンに「強力な抗がん作用」がある旨を断定的にコメントしています。
さらに、スルフォラファンのがんに対する作用について、世界中で行われている研究データの一部をご紹介します。
我々は、Hp感染マウス、およびヒトHp感染者において、Sfn含有所億品であるブロッコリースプラウト(BS)の摂取によりHp胃炎を予防しうるか否かについて検討した。その結果、BS投与によるマウス、ヒト両者において、Hp菌数は減少し、胃炎は軽減した。以上により、Sfn含有食品であるBSの摂取により、Hp胃炎の軽減効果が確認され、Sfnによる胃癌予防効果が示唆された。
引用元:谷内昭典,田内雅史,山本雅之,兵頭一之介「スルフォラファン含有食品,ブロッコリースプラウト摂取によるH.pylori胃炎軽減作用と胃癌予防の可能性」(PDF)
マウスおよびヒトを対象とした試験を通じ、スルフォラファンには、口腔内における発がんの誘発因子を抑制する働きを持つことが示唆された。
引用元:ピッツバーグ大学「Prevention of Carcinogen-Induced Oral Cancer by Sulforaphane.」
閉経後の乳がん治療薬である「エキセメスタン」と、ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンの併用により、乳がん治療に対する相乗効果が示唆された。
なお、ミシガン大学からも、スルフォラファンによる乳がん幹細胞の抑制作用を示唆する研究結果が発表されています。
ブロッコリースプラウトからの抽出物をラットに与えたところ、膀胱がんの抑制効果を示唆する研究結果が得られた。
引用元:ロズウェルパークがん研究所「Inhibition of urinary bladder carcinogenesis by broccoli sprouts.」
マウスおよびヒトを対象とした実験を通じ、ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンには紫外線をカットする働きがあることが判明した。皮膚がん、特に高齢者における皮膚がんの腫瘍な原因は紫外線であるため、スルフォラファンには皮膚がんを予防する効果があると考えられる。
マウスおよびヒトを対象とした試験において、スルフォラファンが結腸癌細胞の阻害剤として働くことを確認した。
マウスを使った実験において、スルフォラファンには、煙草に含まれる発がん物質による肺がん進行を阻害する働きがあることが確認された。
ヒトの膵臓がん細胞に対するスルフォラファンの抗がん作用を調べたところ、スルフォラファンには、膵臓がん細胞に対するアポトーシス(細胞の自殺)の促進作用があることが分かった。
スルフォラファンの抗酸化作用には、白血病細胞の酸化ストレスに対する強力かつ長時間の保護作用があることが分かった。白血病の進行抑制効果が示唆された。
以上、ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンの抗がん作用について、さまざまな研究結果をご紹介しました。同様の結果を得られた研究は、ここでご紹介したもの以外にもたくさんあります。これら研究結果を踏まえると、スルフォラファンに一定の抗がん作用があることは確かと考えるべきでしょう。
ただし、上でご紹介した論文のいずれも、「スプラウトを食べたら、ヒトのがんが治った」という趣旨のものではありません。すでにがんと診断されている方は、スプラウトの作用のみに過剰な期待を寄せるのではなく、主治医の診療方針のもとで補助的にスプラウトを摂取する、という姿勢で臨むべきです。
ブロッコリースプラウトに含有されるスルフォラファンの作用への期待から、すでに多くのメーカーでスプラウトサプリが販売されています。サプリメントからスプラウトの成分を摂取する場合には、各商品の説明書きにしたがい、適切な量を適切な方法で摂取することをおすすめします。
また、スーパーなどで購入した生のスプラウトで何らかの作用を期待する場合には、週に2~3パックを目安に食べると良いでしょう。スルフォラファンの作用は、摂取後3日程度続くと考えられているため、毎日食べる必要はありません。
またスルフォラファンは、スプラウトを加熱せずにそのまま食べたほうが体への吸収率が高まるとされているため、サラダやサンドウィッチに利用するなど、生のまま食べることをおすすめします。
ブロッコリースプラウトに関しては、過剰摂取によるリスクはほぼないと考えられています。
ただし、適量を超えてスプラウトを摂取したとしても、期待する作用に大きな違いがあるかどうかは別問題です。費用のことも考慮し、上で説明した「摂取方法」の範囲内で摂ることが望ましいでしょう。
なお、生で購入したブロッコリースプラウトを調理して食べる際には、以下の点にご注意ください。
スーパーなどで販売されている生のスプラウトは、出荷前に水で洗浄されているため、購入してすぐに生で食べる場合でも、スプラウトを洗う必要はありません。ただし、冷蔵庫等で数日保存したスプラウトを生で食べる場合には、水道水などで洗い流してから食べたほうが良いでしょう。
また、自宅で栽培したスプラウトを生で食べる場合には、事前に流水で表面を洗うようにしてください。
ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンは、熱に強い性質を持ちます。よって加熱しても、ほとんど成分が失われず、かつ成分が変質することもありません。
しかし、加熱によってスルフォラファンの体への吸収率が下がることが指摘されているため、成分をよく体に吸収させるためには、生のまま食べるのがおすすめです。
免疫細胞を活性化させることのできる、臨床データのある成分もおすすめです。臨床結果の実績が認められている成分をデータとともにご紹介します。
RBS米ぬか多糖体は、米ぬかに約5%含まれる水溶性食物繊維(ヘミセルロースB)を原料とする成分。国内外28箇所以上の大学・病院の共同研究によって生まれ、がん細胞に作用する免疫細胞を活性化させるとして、70報もの学術論文や、140回以上の学会発表がなされました。研究は今なお世界中で行われており、免疫力の向上、抗がん作用、抗がん剤による副作用の軽減作用などが報告されています。
RBS米ぬか多糖体は、私たちが普段食べたり、化粧品として活用したりしている米ぬかとは別物。米ぬかに含まれる有用成分を体内で吸収できるように、独自製法で抽出したのが「RBS米ぬか多糖体」です。自宅で取り入れる際には、サプリメントなどの健康食品で成分を摂取する必要があります。
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RBS米ぬか多糖体は、さまざまな免疫細胞に対し働きかけます。例えば、体内に侵入してきたがん細胞やウイルス感染細胞などをいち早く感知し、攻撃する役割を担うNK細胞。RBS米ぬか多糖体は、免疫細胞の中でも優秀な攻撃役であるNK細胞を活性化させる働きをすることが臨床結果によりわかっています。
引用:Ghoneum M and G. Namatalla,87th Annual Meeting of the American Association for Cancer Research,1996
こちらは、ホルモン治療や化学療法などを受けたがん進行患者25名に行った実験の臨床結果です。RBS米ぬか多糖体を6か月間摂取してもらったところ、RBS米ぬか多糖体摂取後に25名全員にNK細胞の活性が見られたというデータが得られています。
このほかにも、さまざまな免疫細胞へのはたらきが報告されています。興味のある方は、臨床データをチェックしたり、米ぬか多糖体免疫研究会から詳しい資料を取り寄せたりしてみましょう。
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