モリンガはがんに効く?研究データを詳しく解説

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モリンガはがんに効く?

近年、がんの予防・改善効果があるのでは、と話題のモリンガ。古くから民間医療で活用されてきた薬草なので、がんに対する何らかの作用が期待できるかも知れません。ここでは、モリンガとがんとの関連について、専門機関による研究データをベースにご紹介しています。

モリンガとは

モリンガ

モリンガとは、ワサビ科に属する落葉樹の一種。インド北部を原産とし、1年で3m、3年で10mほど成長する非常に生命力の強い植物として知られています。

古くから民間医療における薬として利用されてきたモリンガですが、近年、その種子や葉、茎などに多量の栄養素が含まれることが判明したことから、一躍、健康食品として注目を浴びるにいたりました。他の食材と比較した際のモリンガに含まれる成分は以下の通りです。

  • ビタミンA…人参の4倍
  • カルシウム…牛乳の20倍
  • ビタミンB…豚肉の4倍
  • 鉄分…ホウレンソウの31倍
  • ビタミンC…オレンジの7倍
  • ベータ―カロテン…人参の3倍
  • ビタミンE…リンゴの70倍
  • ポリフェノール…赤ワインの5倍
  • 食物繊維…ごぼうの5倍
  • ギャバ…玄米の10倍

上記の通り、モリンガには非常に豊富な成分が含まれていることから、現在、インドの開発途上地域では、子供の栄養補給食品として積極的に活用されています。

モリンガががんに効果的とする根拠

民間医療の世界では、モリンガによる様々な病気の改善が期待されています。その中の一つが、がんの予防作用。しかし残念ながら、モリンガが持つとされるがんの予防作用に関する研究論文は見つけることができませんでした。

以下、インドでモリンガの栽培・普及活動を行っている「NGOインドの農村を考える会」が公式に発表している見解の中から、モリンガに関するがんへの作用についてご紹介します。

ガン予防作用

モリンガの種子エキスには、発ガン物質に対し予防的な働きがあり、皮膚ガンなどを予防できるのではないかと考えられています。 モリンガの腫瘍に対する働きは、民間療法では評価されているが、人に対するに臨床試験がなされておらず、今後の医学的な裏づけ検証が期待されています。

引用元:NGOインドの農村を考える会「モリンガ(Moringa oleifera )  Q & A」(PDF)

皮膚がんを中心に、がんの予防作用があるのではと言われているモリンガ。しかしながら、ヒトを対象とした臨床試験は、まだ行われていない模様です。

ただし世界に存在する様々な薬の中には、民間療法の成果が、のちに西洋医学の科学的視点で証明されたという例が往々にして存在します。モリンガのがん予防作用については、今後の研究が待たれます。

※「NGOインドの農村を考える会」:インドの子どもたちの健全な育成、およびインド農村部の社会開発事業を行っている公益団体。2011年から活動をスタートさせた団体ですが、主にモリンガの栽培・製品化・普及活動を中心に行っています(公式URL:http://moringasb1025.org/)。

また、摂南大学理工学部を中心とする研究グループは、その研究論文の中で、モリンガに含まれる成分や作用について、次のように説明しています。

葉にはフラボノールであるケリセチン配糖体、ケンフェロール配糖体やクロロゲン酸類が含まれており、これらフェノール物質には抗酸化作用がある。血圧降下作用があると言われているγ-アミノ酪酸(GABA)も0.3%含まれている。葉にはグルコシレートやイソチオシアネート類が美容含まれているが、(中略)その他の栄養阻害因子は含まれていないため、栄養・保健用食材に適している。

引用元:尾山廣,杉村順夫,山和孝「ワサビノキ(モリンガ)の種子・歯に含まれる有効成分とその多目的利用」(PDF)

上記の論文で特に注目すべきは、モリンガが持つ抗酸化作用です。モリンガは非常に生命力の強い植物として知られていますが、その生命力の土台を支えているのが、モリンガに多量に含まれている「ソマチッド」という強力な抗酸化成分。がんは、細胞の酸化を主要な原因の一つとしているため、「ソマチッド」の強い抗酸化作用により、がんの予防効果が期待できるかも知れません。

モリンガの摂取方法

モリンガを主原料とした食品は、粒状や粉末状などで販売されています。粒状のモリンガ配合食品の場合には、水やお湯などと一緒に摂取してください。粉末状のモリンガ配合食品の場合には、お湯に溶かしてお茶のように摂取する方法から、ヨーグルトやアイスクリーム、牛乳などに混ぜて摂取する方法まで、様々な摂取方法があります。抹茶のような風味でクセがないので、料理に混ぜても問題ありません。

なお、以下で解説している通り、特定の状態にある方においては、モリンガの多量摂取を控えることが推奨されています。購入したモリンガ配合食品の説明文をよく確認し、摂取目安量を超えないように注意しましょう。

モリンガを摂取する際の注意点

妊娠中の方は要注意

厚生労働省は、妊娠中の方におけるモリンガの摂取に対して下記のように注意喚起を行っています。

Moringa oleifera(以下「モリンガ」という。)及びその加工品については、現在、国内において販売されているとの情報は得ておりませんが、外国の事業者のホームページにおいて、日本語での販売宣伝例があります。

極めて限られた情報として、モリンガの葉の抽出物を妊娠ラットに対し高用量を経口投与したところ、流産がみられたとの文献報告がありました。

このため、モリンガ(加工品を含む。)の摂取に際しては、妊娠している方又は可能性のある方は十分にご注意して下さい。 なお、国内におけるモリンガの加工品の販売につき照会した事業者に対しては、仮に販売する場合には妊婦等への注意喚起表示をするよう指導しました。

引用元:厚生労働省「Moringa oleifera(いわゆるモリンガ、ワサビノキ)について」

上記の通り、十分な情報を得られていないとの但し書きをした上で、厚生労働省は、妊娠中の方におけるモリンガの摂取に対して注意喚起を行っています。一説には、モリンガに含まれるアルカロイドの影響によって生じる子宮収縮が流産の原因とも言われています。

妊娠が明らかとなっている方はもとより、妊娠している可能性のある方は、モリンガの摂取を控えたほうが良いでしょう。

また一般的な情報として、血糖降下薬や血圧降下剤を服用中の方は、モリンガの多量摂取を控えるよう注意が必要と言われています。

血糖降下薬との併用に注意

モリンガには、血糖値を下げる働きがあると言われています。よって糖尿病などで血糖降下薬を服用中の方は、モリンガの摂取により血糖値が下がり過ぎる恐れがあるため、モリンガの多量の摂取は控えるべきでしょう。

血圧降下剤との併用に注意

モリンガには、血圧を下げる作用があると言われています。すでに血圧降下剤を服用中の方は、モリンガの摂取によって血圧が下がりすぎる恐れがあるので注意してください。

参考文献・参考サイト