マカはがん予防が期待できる

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マカはがんに効く?

マカといえば、精力剤、滋養強壮剤だったり、ED対策だったりと男性が好んで口にするスーパーフードのイメージが強いです。実際、そのような効果が期待できます。また、女性には美肌効果、バストアップ、不妊改善など、これもまた興味深い効果が期待できます。そして、がんに対しても効果があると言われています。その真意を確かめるために、マカとがんの関係について迫っていきましょう。

マカとは

南米ペルーに植生するアブラナ科の植物です。根っこは薬用のハーブとして使われています。このことから、もともと栄養価が高く身体に良いとされていることが察することができます。

大量の必須アミノ酸や、鉄分、カルシウムの含量が多いことが特徴です。これに加え亜鉛も多いため、男性の精力として重要になる「アミノ酸」「亜鉛」「鉄分」の3種が豊富なため、滋養強壮剤として名を馳せている状況です。

そんな中、2001年に日本食品分析センターの調べで、マカにはグルコシノレートが含まれており、これが乳がん、胃がん、肝がんの阻害剤になっていることが報告され、さらに知名度をアップさせることになります。

マカががんに効果的とする根拠

マカががんの阻害剤といわれる理由は「グルコシノレートが含まれているから」ですが、ポイントは「イソチオシアネート」になります。実は、グルコシノレート自体ががん発生を抑制しているわけではなく、そこから生成されるイソチオシアネートが阻害していることが研究で分かっています。以下、このイソチオシアネートを中心に根拠の紹介をしていきます。

イソチオシアネートに抗がん作用があると報告されている

もともとアブラナ科野菜を摂取することで、次の部位のがんを統計的に「胃、結腸と直腸、膵臓、肺、乳房、頸部、子宮内膜、前立腺、膀胱、腎臓、甲状腺、非ホジキンリンパ腫」の発生率を低下させたと言われています。

何が言いたいかと言うと…マカもアブラナ科に属するため、このような効果が期待できるということです。そして、実際にがん予防に効果的と研究結果が報告されています。

ちなみに、普通にマカを食することで予防することができるのも1つのメリットとなっています。

グルコシノレートについては上記の有害作用がまず注目されたが,最近では,グルコシノレートから生ずるイソチオシアネートの抗ガン作用が注目されている。特に世界保健機関(WHO)傘下のIARC(国際ガン研究機関: International Agency for Research on Cancer)が,2004年に,アブラナ科野菜とそれが含有しているイソチオシアネートやインドールのガン予防効果に関する既往の研究をまとめた下記のハンドブックを刊行して,アブラナ科野菜摂取を奨励した。これによってアブラナ科野菜が世界的に注目された。

引用元:西尾道徳の環境保全型農業レポート No.277 「イソチオシアネートの抗ガン作用とその含量に及ぼす栽培条件の影響」

上記のように、国際ガン研究機関が研究結果をまとめているため、その信憑性は高く、世界中が注目したこともうなずけます。そして、以下が、そのがん予防たる所以の詳細な説明となります。

発ガン物質は,3つの段階(フェーズ)を経てガンを生ずる。すなわち,

フェースⅠ:イニシエーション(化学物質などによって細胞のDNAが障害を受けて変異する過程)

フェースⅡ:プロモーション(イニシエーションされた細胞がプロモーターによって細胞増殖を促進される過程)

フェースⅢ:プログレッション(さらに遺伝子が障害を受けてガン化して発達していく過程)

この3つのフェースが区別されている。グルコシノレートには生物活性がなく,抗ガン作用はない。これと対照的にその分解産物のイソチオシアネートは非常に強力で,発ガン作用の3つのフェースのいずれにも作用する能力をもっている。最も良く研究されているイソチオシアネートは,ブロッコリー由来のスルフォラファンsulforaphaneである(M.Traka and R.Mithen (2009) Glucosinolates, isothiocyanates and human health. Phytochemistry Reviews 8: 269-282 )。なお,グルコシノレートから生じたインドールも抗ガン作用を有している。

引用元:西尾道徳の環境保全型農業レポート No.277 「イソチオシアネートの抗ガン作用とその含量に及ぼす栽培条件の影響」

マカはグルコシノレートを含んでいるため、イソチオシアネートを生成することができます。その結果、抗がん作用をもたらしてくれることが理解できます。

イソチオシアネートのガン予防の可能性については,1970年代後半から動物実験でデータが集積された。その後,疫学的研究からも,キャベツ,ハクサイ,ブロッコリーといったアブラナ科野菜の摂取は,様々な臓器での発がんリスクを軽減しうることが示唆された。さらに,最近の分子疫学研究から,尿中に排泄されたイソチオシアネートの代謝産物量と肺ガンや乳ガンなどのリスク低下との間に有意な相関が報告された。そして,イソチオシアネートを含むアブラナ科野菜の摂取によるガン予防効果が,様々な研究の蓄積により信頼性の極めて高いものになりつつあるとまとめられている

引用元:西尾道徳の環境保全型農業レポート No.277 「イソチオシアネートの抗ガン作用とその含量に及ぼす栽培条件の影響」

これまでの説明の内容では「グルコシノレートがイソチオシアネートを生成するってどういうこと?」と疑問を感じた人もいらっしゃることかと思います。そこで、以下の論文を紹介します。まさに、この生成について触れているため、参考にしてみてください。

アブラナ科野菜には,多種多様な構造のイオウを含むグルコース配糖体である,グルコシノレート(GSL)が含まれており,これまでに96種以上が同定されている2)。これらは,咀嚼や調理などの組織破壊による内在性酵素ミロシナーゼの活性化3)や,腸内細菌に存在するミロシナーゼ4,5)により,イソチオシアネートのほか,ニトリルやチオシアネートなどを生成する。

引用元:日本食生活学会誌 第25巻 第2号 121-130(2014)「秋から冬に市販される日本産アブラナ科野菜のグルコシノレート組成および含有量」(pdf)

イソチオシアネートが持っている抗がん作用のメカニズムが解明されつつある

ITC類とは、いわゆる辛子油のことです。イソチオシアネートが多く有している1つ成分になります。とどのつまり、マカが有しているグルコシノレートから生まれるのがイソチオシアネートのため「マカ=グルコシノレート=イソチオシアネート=ITC類」となり、以下のような肺がんや乳がんのリスク低下を期待することができます。こちらも、普通にマカを食せばよいだけなので、手軽感があると言えます。

ITC類(を含む野菜)の摂取量が増加すると,肺がん,大腸がんなどのリスクが低減するとの報告がなされている.さらに,ごく最近の分子疫学研究から,尿中に排泄されたITC代謝産物量と肺がん(London et al., 2000),及び乳がん(Fowke et al., 2003)のリスク低下との間に有意な相関が報告された.特に,解毒酵素遺伝子に遺伝子多型を有する集団や喫煙者において,その相関が顕著であることが指摘された.この結果は,一部の解毒酵素の機能が低下している,或いは発がん物質に高頻度で暴露している人にとって,ITC類が有効である可能性を示しており大変興味深い.解毒酵素遺伝子多型はITC自体の代謝にも影響することから,解毒酵素誘導のヒトがん予防への関与については今後,より厳密な議論が必要であるが,いずれにせよITC類を含むアブラナ科野菜の摂取によるがん予防効果が,様々な研究の蓄積により信頼性の極めて高いものになりつつあるといえる.

引用元:名古屋大学大学院生命農学研究科食品機能化学研究室「イソチオシアネートによるがん予防の可能性─細胞増殖の選択的制御とその分子機構─」(pdf)

ちなみに、イソチオシアネートは「アポトーシス誘導作用」があり、抗がん作用は、このアポトーシス誘導作用が重要なものとなっています。端的に言えば、この誘導作用ががんの増殖を妨げ、さらには攻撃していると結論がだされたのです。

内容はかなり端折りますが…以下の論文にて「増殖性細胞のみ選択的に細胞死が誘導された」と報告されています。まさに、理想的な状態のため、世界中から注目を浴びている状況です。

アポトーシスに関する新しい知見は,前述の細胞の増殖状態に影響を受けたという予備的な観察結果とともに,細胞周期の進行/停止によりBITCに対する感受性が変化するのではないか,細胞周期を制御する分子によって調節を受けているのではないか,という新しい作業仮説を我々に与えた.そこで次に,ヒト大腸由来正常繊維芽細胞株を用いて,無血清培養や接触阻害によって細胞周期を前同調し,BITCに対する細胞死感受性を検討した.その結果,細胞数や血清の存在に関わらず,G0/G1休止細胞はBITCに抵抗性を示し,増殖性細胞のみ選択的に細胞死が誘導された(Miyoshi et al.,submitted)

引用元:名古屋大学大学院生命農学研究科食品機能化学研究室「イソチオシアネートによるがん予防の可能性─細胞増殖の選択的制御とその分子機構─」(pdf)

マカの摂取方法

マカの摂取は、やはりサプリメントを飲むことが一番、手っ取り早いです。しかし、このサプリメントは「その単体だけでは効果が得られないこともある」と言われることもあります。つまり、マカとマカのサプリメントはイコールではないということです。そこで、効率よく摂取できるマカは「粉末状にしたもの」になります。そもそも、生のマカは輸出ができません。あくまで、粉末状にしたもののみとなるため、これ以外の方法で摂取することはできません。

粉末状のマカは意外と使い勝手のよい "調味料" になります。有名所は「カレー」です。カレーを作るとき、普通にマカをスパイスとして投入するだけです。もちろんドライカレーの調味料として使用しても何の問題もありません。マカは植物であり、独特の匂いがするため苦手という人もいらっしゃいます。だからこそのカレーであり、匂いを気にせず簡単に摂取することができます。

匂いが気にならない人は、コーヒーに入れてみたり、スムージーに入れてみたりするのもよいでしょう。他にも一般的な料理にちょっとしたアクセントとして粉末をふりかけても美味しくいただけます。具体例を挙げると、鶏の唐揚げだったり、ポテトサラダだったり、パンケーキだったりと、とにかく自由です。

意外な組み合わせがよかったということもあるため、いろいろとチャレンジしてみることをオススメします。

マカを摂取する際の注意点

粉末の場合は、2~10g程度が適量とされています。この量よりも多く摂取すると、身体にさまざまな症状がでる場合があります。したがって、購入したマカの粉末の説明書などに書かれている内容を守るようにしてください。

1つ目は、黄体ホルモンの働きが抑制されてしまって下痢の症状を引き起こす場合があります。端的に言うと、便の水分量が増えてしまうため下痢になります。

2つ目は、アレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。もともとアブラナ科のアレルギーを持っている人は、言うまでも要注意です。具体的にはブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、カブなどでアレルギー反応を起こした人になります。

3つ目は、ニキビなどの吹き出物がでてきてしまうこともあります。ご存知の通り、男性ホルモンの分泌が促される効果があります。許容範囲を超えて摂取することで、ホルモンバランスが崩れてしまいニキビという形で身体に異常がきたしてしまうわけです。

参考文献・参考サイト