がん免疫療法に取り入れたい成分「アガリクス」

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アガリクス

アガリクスとは

アガリクスイメージ

通称アガリクスと呼ばれるキノコ類から抽出された成分。がんをはじめとする様々な病気や障害に対しての健康改善効果が期待されており、中高年層に非常に人気の高いサプリメントのひとつです。このページでは、アガリクスに期待される効果についてエビデンスをふまえて検証していきます。

アガリクスとは

アガリクスは、カワリハラタケ(別名ヒメマツタケ)というハラタケ科のきのこを原料にした健康食品です。ハラタケ科の茸のことを総称してアガリクスと呼ぶこともあります。ブラジルを原産としており、世界各地で自生するキノコで、古来より多くの薬理効果があるとして伝統療法にて取り入れられてきました。

現在の日本でも、免疫割賦作用やがん予防・抗がん作用が期待され、サプリメントとして広く服用されています。

NK活性が認められた臨床結果の報告

このように、アガリクスには古くから多くの健康効果が期待され、がんに対しても有効性を謳う健康食品が販売されています。実際に、ラットを使用した実験なども多数行われていますが、残念ながら人体への有効性が示された臨床データはいまだ見当たらないという調査結果もあるようです。

一部として、限定的にはなりますがNK活性が認められた臨床データがあります。

韓国のグループにより、2004年に子宮頸がん等の患者にアガリクスを摂取してもらう臨床試験(RCT試験)を実施。化学療法による副作用の発現頻度や免疫機能の変化を調べたところ、アガリクスを摂取した患者の方が、プラセボ薬を摂取した患者に比べて、副作用症状の改善が認められたと報告されています。 また、免疫機能についても、抗がん剤の投与が始まってから3週間目と6週間目のNK細胞の活性が、アガリクスを摂取した患者の方が、有意に上昇していたと報告されています。
参考:(PMID 15304151)Ahn WS, Kim DJ, Chae GT, Lee JM, Bae SM, Sin JI, Kim YW, Namkoong SE, Lee IP (2004).

また、日本人を対象とした以下のような臨床データも残されています。

“20代前半の日本人の、健常成人8名 を対象とした「二重盲検クロスオーバープラセボ試験」において、 アガリクス (A.brasiliensis KA21) を3 g/日、7日間摂取させたところ、摂取前と比較してK562細胞に対するNK活性の増加が認められたが、NK細胞数に影響は認められなかった。"
参考:(PMID:18604247) Evid Based Complement Alternat Med. 2008 Jun;5(2):205-19.

アガリクスを摂取するには

アガリクスには「顆粒タイプ」、「ドリンクタイプ」、「錠剤タイプ」などのさまざまなタイプのサプリメントが市販されています。また、生のアガリクスを乾燥させたものも出回っています。サプリメントとして服用するほか、料理に活用するなどの摂取方法もあります。

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参考文献・参考サイト

  • (PMID 15304151)Ahn WS, Kim DJ, Chae GT, Lee JM, Bae SM, Sin JI, Kim YW, Namkoong SE, Lee IP (2004).
  • (PMID:18604247) Evid Based Complement Alternat Med. 2008 Jun;5(2):205-19.