胃がん(イメージ)

胃がんの免疫療法症例 Gastric cancer

罹患率・患者数はトップのがん―ピロリ菌にも注目が

がんになった人を部位別にみると、男女併せて「胃がん」がトップです。広く見聞きされるがんであるだけにその関心度は高く、胃がんの前触れとも言われるヘリコバクター・ピロリ(菌)の除菌治療を受ける人も増えています。比較的発見しやすいがんでありながらも、つい近年まで部位別死因の1位でした。

Recovery Case

免疫療法の症例
~胃がんの場合~

  • case1

    症例写真 症例写真 画像引用元:東京MITクリニックHP(http://www.comfort-hp.com/pages/03.html) 手術を拒否した50代―【食事ができない状況から一転】手術をすすめられたが拒否。食事療法やサプリメントで撃退したいと考えたが、体力・体重の減少。食事も取れなかったが、免疫療法12ヶ月で塞がっていた胃が開通。

  • case2

    症例写真 症例写真 画像引用元:東京MITクリニックHP(http://www.comfort-hp.com/pages/03.html) スキルス性胃がん―【手術不能・打つ手なし】食事も通らなくなってしまったため、ステントを挿入。余命は長くて3ヶ月との診断だったが、免疫療法開始から8ヶ月でがん細胞の成長が止まり、がんとの共存状況を保つ。

  • case3

    進行がん70代―【手術後リンパ節へ転移、抗がん剤中止】進行がんのため手術で切除したが、リンパ節への転移あり。抗がん剤治療を開始するも、副作用が強く中止。漢方療法と免疫療法でがんはほぼ消失。

  • case4

    手術のできない高齢者―【全身への転移】進行性胃がんで全身に転移、手術と放射線治療ができない。抗がん剤と樹状細胞ワクチン療法を併用。胃がん部位に樹状細胞を直接注射、胃がんは顕著に縮小し転移部分でも縮小し進行停止。

  • case5

    免疫細胞療法だけで治したい―【抗がん剤を拒否】胃がんと同時にリンパ節転移も発見。塞がった胃の上部を開く手術を受けたものの、抗がん剤ではなく免疫療法のみでの治療を希望。2年かかったが、リンパ節のがんも消え、寛解へ。

胃がんの免疫療法事情

胃がんを治療するために行われている免疫療法は「活性化リンパ球療法」「樹状細胞療法」「NK細胞療法」があります。この3つの治療法は、免疫細胞を活性化させることで、がん細胞を攻撃する働きを高め、がん細胞を体内から排除する働きを促してくれるのです。

アイコン活性化リンパ球療法とは

「活性化リンパ球療法」は、T細胞を活性化させて増殖し、がん細胞を攻撃させる免疫治療方法のひとつ。T細胞の特徴に、簡単に増殖できる性質があります。増殖したT細胞は、がん細胞への攻撃命令が下ると、体内の隅々まで探しまわり、見つけたら攻撃を開始するのです。

アイコン樹状細胞療法とは

「樹状細胞療法」は、樹状細胞を活性化させる効果が期待できます。樹状細胞は、T細胞に攻撃命令を出す働きをする細胞です。樹状細胞が攻撃命令を出すためには、一度がん細胞を異物だと認識する必要があります。そのためにがんの一部を摘出することと、樹状細胞を採取するための献血も必要です。患者によっては、体に負担をかけてしまう可能性があります。

アイコンNK細胞療法とは

「NK細胞療法」は、ナチュラルキラー細胞と呼ばれる原始的な免疫細胞を活性化させ、増殖させる療法です。がん細胞を独自で異物だと判断し、すぐに攻撃する性質をもっています。免疫細胞の中で唯一、攻撃命令がなくてもがん細胞に立ち向かう細胞です。しかしナチュラルキラー細胞は、奥深くに潜伏するがん細胞を見つけられないという弱点があります。

3つの療法から症状に合った免疫療法を選ぶのが大切です。医師と相談してみましょう。

胃がんに効果的な治療法

最近は、NK細胞療法で良い効果が期待できると考えられています。NK細胞療法は、治療実績の多い活性化リンパ球療法から確立した免疫細胞療法。活性リンパ球療法の弱点である「がんを攻撃しなさい」という命令が必要だった部分をカバーしたものが、NK細胞療法なのです。

標準的な胃がん治療の、外科療法・内視鏡療法・化学療法・放射線療法と併用してNK細胞療法が行われています。標準的な治療では、一度がん細胞を取り除いても再発の可能性は低くありません。そこで、NK細胞療法によって、目に見えないがん細胞を攻撃し、再発を防ぐ効果が期待できます。また、標準的な胃がん治療との相乗効果も期待できるでしょう。

NK細胞療法は、体内にもともといるナチュラルキラー細胞を活性化させるので、他のがん治療を妨げることや、副作用の心配がありません。そのため、がんが消えたり、進行が止まったりしたという声があります。体に負担をかけずに適切な治療・療法を選択し、胃がんを克服しましょう。